ストライプが開発したテンポ(Tempo)ブロックチェーンは、ビットコイン(BTC)の5TPSを上回る処理能力を謳っていたが、実際のオンチェーン取引は3TPSを下回る2.5TPSにとどまっている。

2025年10月に行われた資金調達ラウンドでは、Thrive Capital、GreenOaks、Sequoia、Ribbit、SV Angelなどから500億円規模の出資を受け、時価総額は5,000億円と評価された。同ブロックチェーンのメインネットは2026年3月18日にローンチされた。また、開発にはパラダイム(Paradigm)も関与しており、同社共同創業者のMatt Huang氏がCEOを務めている。

理論値と現実の乖離

ストライプのCEO、Patrick Collison氏は2025年9月に、テンポが1万TPSの処理能力を持つと主張していた。これは、過去12カ月にビットコインが平均5.1TPSで処理した1億6,000万件の取引をはるかに上回る数値だと述べた。しかし、実際のオンチェーンデータによると、テンポの処理能力はビットコインを下回る2.5TPSにとどまっている。

利用状況の急激な落ち込み

メインネット稼働から5週間が経過したテンポの実態は、当初の期待を大きく下回るものだった。直近24時間の手数料収入はわずか205ドル、総ロックアップ額は300万ドルに過ぎない。対照的に、イーサリアムは同期間に140万ドルの手数料を生み出し、総ロックアップ額は450億ドルに達している。

テンポの利用状況を示す指標は軒並み下落傾向にある。新規ウォレット作成数は、2026年3月19日に7,629件のピークを記録した後、4月21日には1,749件まで77%減少。スマートコントラクトのデプロイメント数も、4月14日の3,060件から1週間後には863件に72%減少した。トークン移転額は3月17日に900万ドルを超えたが、現在は3分の2以上減少している。

DEX取引高の大幅な低下

テンポのステーブルコインDEXは、4月23日の24時間取引高がわずか5万6,000ドルにとどまり、ピーク時から95%減少。これは世界のDEX取引高の0.001%未満に相当する。また、1日のDEX取引件数は2,000件未満で、3月20日の1万8,000件から77%減少。取引高はピーク時の110万ドルから93%減少している。

「テンポの実態は、理論値と現実の乖離を如実に示している。資金調達額の大きさに反し、利用状況は極めて低調だ。」

ストライプの関連企業であるBridgeは、ベネズエラの同社にトラックを出荷したとの報道を否定している。

出典: Protos