米国は今年、独立250周年という大きな節目を迎える。その記念すべき年に、かつて独立を宣言した相手国の王室が米国を訪問し、祝福するという歴史的な出来事が実現した。チャールズ国王(チャールズ3世)とカミラ王妃は、4日間にわたる米国公式訪問を開始。その中で、国王は議会合同会議で演説を行う。
国王・王妃の日程は?
国王と王妃は月曜日に米国入りし、早速ホワイトハウスでトランプ前大統領とメラニア前ファーストレディとのティーパーティーに出席。さらにホワイトハウス内の養蜂場を視察した。その後、ワシントンD.C.の英国大使公邸で開催されたガーデンパーティーに参加した。
火曜日の日程も多忙を極める。午前中には国王とトランプ前大統領による非公開会談が行われ、その間に王妃とメラニア前ファーストレディは教育イベントに出席。その後、国王は議会合同会議で演説を行う(視聴方法は後述)。夕方には国王・王妃を招いた公式晩餐会が開催される。
水曜日にニューヨーク入りした国王・王妃は、9.11メモリアルを訪問し、救急隊員や被害者家族と面会する予定。木曜日にバージニア州の国立公園を視察した後、英国領バミューダ諸島へと向かう。
なぜこの訪問は重要なのか?
今回の公式訪問の公式な目的は、米英両国の絆を祝福することだ。独立戦争を経て誕生した両国の関係は、米国が超大国として台頭する中で強化されてきた。しかし、イラン戦争などを巡りNATO加盟国間で緊張が高まる中、英国のリーダーシップが外交的な調整役を果たすことが期待されている。
国王の地位は政治的権限を持たないが、長年の外交経験を活かし、両国関係の円滑化に貢献することが見込まれている。
英国君主の議会演説は初?
英国君主による米議会演説は今回が初めてではない。チャールズ国王は2人目の英国君主として議会で演説する。最初に行ったのは、1991年にジョージ・H・W・ブッシュ大統領在任時にエリザベス女王(当時)が行った演説だ。当時は湾岸戦争勝利後の高い支持率を背景に、両国の関係は非常に良好だった。
現在の政治情勢は当時とは異なるが、国王は長年の経験を活かし、外交的なメッセージを発信することになる。
議会演説の視聴方法
- 日時:4月29日(火)午後3時(米東部時間)
- 視聴方法:C-SPAN、CNN、BBCなど主要メディアのライブ配信で視聴可能。米議会公式サイトやYouTubeでも同時中継される予定。