テネシー州議会下院は5日、州の選挙区再編案を可決した。この採決では、民主党議員2人が議場から排除される事態となり、党派間の対立が表面化した。
民主党議員の排除と採決の経緯
民主党のジャスティン・ピアソン州議員を中心とした議員らは、選挙区改定案が少数派である民主党に不利な内容であるとして反対。議場では採決直前に、共和党議員が「秩序を乱す」として民主党議員2人を強制的に退場させた。その後、共和党が多数を占める議会は、新選挙区図を賛成多数で可決した。
民主党議員の抗議活動
ピアソン議員らは議会外で抗議デモを実施。議会前で行われたデモには数百人が参加し、選挙区改定への反対を訴えた。ピアソン議員は「これは民主主義の破壊だ」と述べ、選挙区改定が共和党に有利な「ゲリマンダー」であると批判した。
選挙区改定の背景と影響
テネシー州では、2020年の国勢調査を受けて選挙区の再編が行われている。共和党は州議会の多数を占めており、選挙区改定を通じて議席の維持・拡大を図っているとの指摘がある。一方、民主党は選挙区改定が有権者の意思を反映していないと主張。特に都市部の議席削減が問題視されている。
今後の展開
- 新選挙区図は州知事の署名を経て正式に成立する見通しだが、民主党は法廷闘争に訴える構え。
- ピアソン議員らは連邦政府に対し、選挙区改定の差し止めを求める可能性も示唆。
- テネシー州では、選挙区改定を巡る議論が今後も続くとみられる。
出典:
The New Republic