アップルのティム・クックCEOが15年にわたるCEO在任を終え、後任にジョン・テルナス氏が就任することが発表された。同社の株主からはクック氏の功績に対する謝意が寄せられたが、その中で注目を集めたのが、長年にわたり複雑な関係を築いてきたドナルド・トランプ前米大統領の発言だった。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、クック氏のリーダーシップを称賛する一方で、独特の表現で物議を醸した。
「ジョブズが存命ならアップルは今ほど成功していなかった」
トランプ氏は投稿の冒頭で、スティーブ・ジョブズとクック氏の両方を高く評価しながらも、次のように述べた。
「私はティム・クックの大ファンであり、スティーブ・ジョブズも同様に尊敬していた。しかし、もしジョブズがあの若さでこの世を去らず、クックの代わりにアップルを率いていたら、アップルは確かに成功していただろう。だが、今ほどの成功は収められなかっただろう」
ジョブズの在任中、アップルは革新的な製品で市場を席巻したが、クック氏のもとでは売上高や時価総額が飛躍的に拡大した。トランプ氏の発言は、クック氏の功績を客観的に評価したものと受け取れるが、その表現は物議を醸す可能性がある。
「クックは私の尻をなめた」発言も
トランプ氏はさらに、自身とクック氏の関係の始まりについても触れた。
「私の任期初期、クックから電話がかかってきた。当時、彼は大きな問題を抱えており、それを解決できるのは私だけだと考えたようだ。電話を受けた時、『ティム・アップル(クック!)からの電話か、これはすごい』と思った。私は自分がいかに偉大かを改めて実感した瞬間だった。彼は私の尻をなめにきたのだ」
この発言は、クック氏がトランプ氏との関係を重視していたことを示唆する一方で、その表現は多くの人に不快感を与える可能性がある。実際、クック氏はトランプ政権との関係が批判されることも多かった。
「時には攻撃的すぎることも」
トランプ氏はさらに、クック氏が自身に電話をかけてくることについても言及した。
「クックは時折私に電話をかけてきたが、決して頻繁ではなかった。それでも、私ができる限りの支援をした」
しかし、この発言もまた、クック氏のリーダーシップに対する評価というよりは、トランプ氏の独特な表現によるものと受け止められている。
アップルは現在、クック氏の後任としてテルナス氏をはじめとする新体制への移行を進めている。クック氏の功績は歴史に刻まれることになるが、トランプ氏の発言はその功績を称賛する一方で、物議を醸す結果となった。
出典:
Fast Company