ネットフリックスは、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の放映権ビジネスに本格参入し、その規模を拡大する方針を示している。同社は現在、年間2試合の放映権を保持しているが、2026年からは5試合に増加させる計画だ。さらに、将来的な関係拡大に向けた意欲も示唆している。

しかし、ネットフリックスはNFLの全シーズン放映権を獲得する意向はないと明確に表明した。同社CEOのテッド・サランドス氏は、フォックス・ビジネスのインタビューで、スポーツの全シーズン放映権の入札には参加しないと述べた。

「私たちは、イベント化された特別な試合を重視しています。NFLを含むスポーツの全シーズン放映権の入札には参加しません」テッド・サランドス(ネットフリックスCEO)

スポーツ・ビジネス専門誌によると、NFLはネットフリックスに対し、日曜朝の試合を中心としたパッケージの提案を行った。これは、グローバルなストリーミングプラットフォームに適した国際試合が含まれる可能性が高かった。しかし、ネットフリックスはこの提案に関心を示さなかった。

ネットフリックスが全シーズン放映権の獲得に消極的な姿勢を示したことで、現在のパートナー(CBS、FOX、NBC、ABC/ESPN、プライム・ビデオ)以外の選択肢が狭まることになった。これらのパートナーは、現在の契約が2029年(ABC/ESPNは2030年)まで有効であるため、今後の再交渉でより高額な契約を結ぶ可能性がある。その一方で、アップルやYouTubeが全シーズン放映権を獲得する可能性もある。また、プライム・ビデオは週2試合の放映権を獲得することも可能だ。

今後、リーグと各パートナーとの交渉は、複雑な駆け引きが展開される見通しだ。特にFOXは、政治的な圧力を通じて現状維持を図ろうとしている。