民主党の選挙区改正、最高裁が無効に

バージニア州の最高裁判所は13日、民主党が主導した選挙区割り改正の住民投票結果を無効とする判決を下した。これに対し、州政府は反撃に転じる構えだ。

ジョーンズ法務長官「法の支配より政治優先」

民主党のジェイ・ジョーンズ法務長官は声明で、最高裁の判決を「法の支配より政治を優先させたもの」と厳しく批判した。さらに「この判決は、州全域で300万人以上の有権者の声を奪うものであり、米国の民主主義の危機をさらに深める」と指摘。その上で「チームはこの前例のない命令を精査し、選挙民の意思を守り、バージニア州の選挙の公正性を維持するあらゆる法的手段を検討する」と述べた。

ケイン上院議員「選挙民の意思を踏みにじる暴挙」

民主党のティム・ケイン上院議員は、最高裁の判断が「選挙民の意思を踏みにじる暴挙」と非難した。ケイン議員は「もし最高裁がこの住民投票に正当な懸念を抱いていたのであれば、300万人の有権者が投票する前に阻止すべきだった」と主張。さらに「昨年の1月6日の暴動犯が起こした訴訟をきっかけに、米国最高裁が選挙権法を骨抜きにし、南部諸州が少数派の有権者を排除する裏取引を急いでいる中、バージニア州の有権者は全国的な選挙権侵害に抗議する意思を示した。しかし、4対3の判決により、その意思は無視された」と語った。

共和党主導州で選挙区改正が横行

一方で、共和党が主導する州では、トランプ前大統領の「選挙区改正を10年ごとではなく、任期半ばで実施せよ」との要求を受け、選挙権法が骨抜きにされたことを機に、民主党や黒人有権者の選挙権を奪う選挙区改正が相次いでいる。多くの州では住民投票を経ずに、議会の多数派が選挙区を一方的に再編しているのが実情だ。

専門家「共和党優位9州で選挙区改正が進行中」

投票分析プラットフォーム「VoteHub」のザカリー・ドンニーニ専門家によると、今後さらなる司法判断がなければ、民主党が主導する州は1州のみであるのに対し、共和党が主導する州では9州で選挙区改正が完了する見込みだという。保守派が多数を占める米国最高裁の判断により、共和党は選挙区を「不正に操作」し、黒人有権者の代表権を奪っているとの指摘が強まっている。

「米国の選挙制度は、もはや公平性を失いつつある。バージニア州の事例は、その象徴的なケースと言えるだろう」
— ザカリー・ドンニーニ(VoteHub専門家)