伝説的ゲームデザイナー、ピーター・モリニュー氏(代表作:PopulousDungeon KeeperBlack & White)が手掛ける新作「Masters of Albion」が、早期アクセス版として発売され、プレイヤーに25ドルの支払いが求められている。モリニュー氏は同作を「自身が手掛ける最後のゲーム」と位置づけている。

しかし、前作「Legacy」に暗号資産で約54億円を投じたプレイヤーたちは、その見返りを得られずにいる。米テクノロジー系メディア「Ars Technica」の取材に応じたプレイヤーによると、彼らは「経済シミュレーションの最高傑作」や「プレイして稼ぐ」という触れ込みに惹かれ、数千ドル相当のNFTを購入していたという。

「Legacy」の経済システムは崩壊寸前

プレイヤーたちは、モリニュー氏の開発スタジオ「22cans」とパブリッシャー「Gala Games」が掲げた暗号資産を活用したビジョンに期待を寄せていた。しかし、実際にリリースされた「Legacy」は、約束された内容とは程遠いものだった。ゲーム内経済システムは設計段階から破綻しており、2023年の発売からわずか数週間でプレイヤーの大半がゲームを去った。

「Legacy」の失敗が「Masters of Albion」の資金に

にもかかわらず、モリニュー氏は「Legacy」が暗号資産バブルの追い風を受け、経済的に成功したと主張している。2024年のインタビューで同氏は「Legacyの売上はMasters of Albionの資金に充てられた」と述べ、その大半を「Masters of Albion」の開発費に充当したと明かした。

「Legacyの売上は、Masters of Albionの資金を生み出しました。その大半を、私たちはこの新作の開発に充てたのです」
— ピーター・モリニュー

この発言は、プレイヤーたちの失望感をさらに募らせている。多くの投資家は、暗号資産を活用したゲームが持つ可能性に期待していたが、現実には経済システムの破綻により、多額の損失を被った。今後、モリニュー氏の新作がどのような評価を受けるのか、注目を集めている。