2024年4月27日放送のデイリー・ブラスト(Daily Blast)ポッドキャストの内容をもとに編集したものです。こちらからご聴取いただけます。
トランプ氏の敗北続き、ついに屈辱的な局面へ
トランプ前大統領は最近、数々の敗北を重ねている。ホルムズ海峡の封鎖は続いており、FRB議長ジェローム・パウエル氏への起訴も頓挫した。最高裁は関税政策を否決し、出生権 citizenship に関する判決でも敗北が予想される。さらにバージニア州では民主党議席増加を認める住民投票が可決され、トランプ氏は阻止できなかった。
こうした敗北の事実を、支持基盤の「MAGA」信奉者に伝えることは難しい。そのため、トランプ氏のチームは敵対勢力への起訴強化を示唆するリークを流すなど、現実逃避を続けている。
FRB議長起訴断念、司法の独立性が示される
トランプ氏の司法省は、FRB議長パウエル氏を議会に対する偽証罪で起訴する計画を断念した。この件は当初から「ジョーク」とされており、連邦判事からも「パウエル氏を嫌うトランプ氏の個人的恨みに基づく嫌がらせ」と批判されていた。ニューヨーク・タイムズによると、検察側はパウエル氏に犯罪の証拠がないことを認めつつも、強引に起訴を進めようとしていたという。
司法省内の「体制側」も巻き込む腐敗構造
ザ・ニューリパブリックの政治記者アサウィン・スエブサング氏は、こうしたトランプ氏の「敗北」を取り巻く状況について分析する。
「司法省の起訴チームには、トランプ氏の個人弁護団出身者だけでなく、長年官僚機構に残留する人々も多く含まれています。彼らは倫理的な判断で辞職することもできたはずですが、あえて汚れ役を引き受けているのです。こうした腐敗は、トランプ氏の個人的なチームだけでなく、システム全体に根付いています」
スエブサング氏は、トランプ氏の「独裁的な手法」がシステム全体に浸透していると指摘する。しかし、たとえトランプ任命の判事であっても、法廷では「時折、非常識な主張を突きつけられる」ことがあるという。
支持基盤の現実認識ギャップ
「MAGA」信奉者にとって、トランプ氏は常に「勝利を続けるリーダー」でなければならない。敗北の事実を認めれば、信奉者の幻想が崩れるため、チームはリークやプロパガンダで現実を覆い隠そうとする。
しかし、司法や選挙の敗北が繰り返される中で、その「幻想」は徐々に崩れつつある。スエブサング氏は「真実を語ることが許されないカルト的な状況」が続いていると警鐘を鳴らす。