ペンシルベニア州最高裁判事、民主党離党を発表
ペンシルベニア州最高裁判事のデイビッド・ウェヒト氏が、民主党から無党派への転向を発表した。同氏は声明で、自身の判事としての独立性を改めて強調し、政治的な立場の変更が司法の公平性に影響を与えるものではないと説明した。
反ユダヤ主義の蔓延を理由に
ウェヒト氏は、民主党内における反ユダヤ主義の広がりを批判し、その背景として以下の点を挙げた。
- 右派の極端な反ユダヤ主義が歴史的に存在していたが、近年では左派でも同様の傾向が見られるようになった。
- 民主党内の活動家や指導者、さらには多くの公選職員が、反ユダヤ主義的な発言や行動を軽視し、容認する傾向が強まっている。
- 1998年に自身の結婚式が行われたピッツバーグのTree of Life Congregationで20年後の2018年に発生したユダヤ教徒へのテロ事件を引き合いに出し、反ユダヤ主義が「アメリカ史上最悪のユダヤ人虐殺」につながったと指摘した。
「反ユダヤ主義は、あらゆる形態の憎悪と極端主義と同様に、法の下で保護されるべき権利を享受する権利があります。しかし、それが蔓延することで、文明が衰退する歴史的な事実を忘れてはなりません」
独立した司法の維持を強調
ウェヒト氏は、自身の判事としての立場は常に独立しており、今後もその立場を貫くと強調した。また、投票登録を無党派に変更した理由について、以下のように述べた。
- 1998年から2001年にかけて、民主党の副議長を務めたが、その後の25年間で民主党は変化した。
- 反ユダヤ主義的な行為や発言が、党内で軽視されるか、あるいは容認されるようになった。
- 「もはや、この状況に耐えることはできない」と述べ、民主党を離党する決断を下した。
同氏は、自身の母国であるアメリカの自由と民主主義の価値を守るため、今後も公平な司法の実現に尽力すると表明した。
家族の歴史と公的責務
ウェヒト氏は、自身の家族の歴史を振り返り、アメリカへの移民と軍隊への貢献を強調した。
- 両親と祖父母は、アメリカへの移民として、迫害から逃れるためにこの地を目指した。
- 両親はアメリカ軍に従軍し、自身も公的な奉仕活動に人生の大半を捧げてきた。
- 「アメリカは、世界で最も偉大な文明の一つを築き上げた。しかし、反ユダヤ主義が蔓延すれば、その繁栄は脅かされる」と述べた。
同氏は、シェイクスピアの戯曲「ハムレット」の一節を引用し、独立した判断の重要性を改めて強調した。
出典:
Reason