米MSNBCの人気番組「レイチェル・マドーショー」で司会を務めるレイチェル・マドー氏は、司法省の弁護士が連邦判事に対し、逮捕状に関する情報を隠したことを謝罪した問題について、衝撃を受けた様子を見せた。
マドー氏は11月18日放送回で、「連邦判事に虚偽を伝える、あるいは虚偽を広めることは、弁護士や政府関係者にとって極めて重大な問題だ」と述べた。
この問題は、ロードアイランド州の連邦地裁で審理中の事件に関連している。同州の連邦検事事務所と、バイデン大統領が任命したメリッサ・デュボーズ判事が関与している。
司法省のケビン・ボラン補佐検事は18日、デュボーズ判事に対し、米国土安全保障省(DHS)が14日に発表したプレスリリースが「事実に反するものだった」と謝罪した。同リリースは、デュボーズ判事が「殺人容疑の不法移民を故意に釈放した」と非難する内容だった。
ボラン検事は、ドミニカ共和国当局が逮捕状の正式な承認をしていないと判断したため、デュボーズ判事に逮捕状の存在を伝えなかったと述べた。しかし、デュボーズ判事はこのプレスリリースについて、「完全に誤った危険な内容」であり、判事の安全を脅かし、「虚偽の narrative を作り上げた」と批判。司法省と国土安全保障省双方に対し、侮辱罪(contempt of court)の可能性を検討すると述べた。
マドー氏はこの事態を「非常に良くない状況だ」と表現。さらに、この事件がトランプ政権の「法的敗北と世論の失敗の象徴」であると指摘した。
「彼らの策略や詐欺行為は、毎日、毎ニュースサイクルで崩壊し続けている」とマドー氏は述べ、トランプ政権の失敗のリストが「日々積み上がっている」と語った。
また、先週には南部貧困法律センター(SPLC)が、司法省が大陪審に提出した記録の開示を求める訴えを起こしたことにも言及。司法省が先月、同センターを刑事事件で詐欺容疑で告発していたことから、記録の隠蔽の可能性が疑われている。
マドー氏は「このような事態が、これほど注目を集める事件で起こるのは前代未聞だ。しかし、トランプ政権の司法省では、これが当たり前のように起きている」と述べた。
司法省はコメント要請に対し、直ちに回答しなかった。