米メディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は12日、2024年のアップフロント発表において、1,100億ドル規模のパラマウント・グローバルとの合併が与える影響について、広告主に対し安定性をアピールした。

WBDの広告部門共同社長であるライアン・グールドロバート・ヴォルタッジオは、業界関係者に対し「象徴的な課題」を認めた上で、同社の強みを強調した。

「皆さんもご存知の通り、業界全体で変化が進んでいます。お客様のビジネスも変化していますが、私たちもそれに対応します。成功はチームワークです。最も優れた組織と、信頼できるチームが皆様をサポートします」
— ロバート・ヴォルタッジオ

ヴォルタッジオはさらに、WBDのブランドやコンテンツ、ストーリーが「フルに活用可能」であり、広告主は新たなクリエイティブな取り組みで同社と連携すべきだと訴えた。

グールドも「これまでの変化や課題を乗り越えてきた」と述べ、合併に関わらず同社が前進し続ける姿勢を示した。

規制当局の審査が進行中

同合併は既にWBDの株主により承認されたものの、米国や英国、各州の規制当局による審査が続いている。英国当局はパブリックコメントの受付を終了し、米連邦取引委員会(FCC)には外国投資家の承認が求められている。また、米司法省のハート・スコット・ロディノ法に基づく審査期間は終了したが、今後も規制当局が介入する可能性は残る。

さらに、カリフォルニア州司法長官ロブ・ボンタが率いる米州司法長官グループも合併の審査を行っており、「合併には多くの懸念事項がある」と指摘。早期の法的措置も検討しているとされるが、具体的なスケジュールは未公表だ。

パラマウントは最近の規制当局への提出書類で、複数の州司法長官からの召喚状や調査要請を受けていることを明らかにした。しかし、具体的な州名や件数は非公開とされている。

「州司法長官からの要請には協力して対応している」とパラマウントは述べた。

合併完了の条件とリスク

合併が2024年9月30日までに完了しない場合、WBDの株主には四半期ごとに1株当たり25セントの「遅延手数料」が支払われる。また、規制上の理由で合併が成立しない場合、パラマウントはWBDに対し70億ドルの解約金を支払う義務を負う。

出典: The Wrap