内務省の「効率化」訴えと矛盾する実態

内務長官のダグ・バーガムは6月、内務省の約7万人の職員を対象に88分間にわたる「全体会議」を開催し、行政の「効率化」を訴えた。しかし、その内容には矛盾が指摘されている。

演説の「お遊び」と批判

バーガムは演説の中で、米国地質調査所や国立公園局などの予算削減が進む中、人工知能「AIテディ」やバンド「クリード」について言及。また、公園警察の馬「シベル」にシナモン味のアルトイドを与えようとしたエピソードを披露した。馬は無反応だったが、これは馬がミント味を好むためだと説明した。

しかし、複数の職員が匿名で明かしたところによると、この演説は「効率化」を掲げながらも、職員に長時間の拘束を強いる矛盾があったという。また、演説の前半は昨年行われた同様の会議の内容を繰り返したとの指摘もある。

予算削減と「MAGA式祝典」の矛盾

バーガムは演説で「官僚主義の排除」と「重複業務の削減」を訴えたが、その一方で、トランプ政権は国立公園局などの予算を削減し、連邦土地の鉱業開放を推進している。さらに、米国建国250周年記念の「MAGA式祝典」として、ホワイトハウスでのUFC試合やナショナルモール周回のインディカーレースなど、数十億ドル規模の「お飾りプロジェクト」が進められている。

内務省の広報担当は、会議の参加者数について回答しなかった。また、演説の最後にクリードの「Higher」が流れたが、これは昨年に続き2年連続だった。

公園警察への予算増加と安全対策

バーガムは、公園警察が「DCの安全と美観向上」に貢献しているとして、同機関への予算増加を強調。しかし、この発言は、省内の他部門が予算削減に直面する中で、より注目を集めている。

職員からの反発と事実確認

複数の職員は、バーガムの演説を「時間の無駄」と批判。また、演説の内容が昨年とほぼ同じだったと指摘し、真の「効率化」とは程遠いとの見方を示した。一方で、シベルのエピソードは、公園警察への支援をアピールする意図があったとみられる。

まとめ:内務省の課題と今後の展望

バーガムの演説は、内務省の「効率化」を掲げる一方で、予算削減や「お飾りプロジェクト」の矛盾を浮き彫りにした。職員からの反発も強まる中、内務省の今後の方針に注目が集まっている。