FBI長官 Kash Patel 氏が、昨夏ハワイを公式訪問した際に、真珠湾の軍墓地でシュノーケリングを行っていた疑惑が浮上した。AP通信が入手した政府内部メールによると、Patel氏は軍主催のVIPツアーに参加し、沈没戦艦 USSアリゾナ周辺で泳いでいたという。

同艦は第二次世界大戦中の真珠湾攻撃で沈没し、900人以上の海軍・海兵隊員が犠牲となった。通常、同地でのシュノーケリングやダイビングは禁止されており、例外的に海兵隊考古学者や国立公園局の隊員、あるいは攻撃の生存者の遺骨を艦近くに埋葬するための特例のみ認められている。

少なくともオバマ政権時代から、数名の要人が同地で泳ぐことが許可されていたが、FBI長官が同地を泳いだのは今回が初めてとみられる。Patel氏は公式発表ではハワイのFBIハノルル支局視察と地元当局との会談とされていたが、実際には軍主催のVIPツアーに参加していたことが明らかになった。

さらに、Patel氏は公私混同の疑いが指摘されている。FBIの公用機を使用して恋人のプロレスイベント観戦に赴き、警護要員を派遣したほか、新型BMWの車両を購入して公用車として使用していた。また、イタリアへのオリンピック観戦ツアー中に飲酒し、職務中に扉の鍵がかかった部屋で意識を失うなど、度重なる不適切行為が報じられている。

こうした行為は、FBI長官としての職務倫理を大きく逸脱するものであり、公的資金の不正使用や特権乱用の疑いが強まっている。Patel氏はトランプ前大統領の意向を受け、政治的敵対者への圧力や、イラン専門家を含む異論を排除する「粛清」を進めてきたが、その行為がますます注目を集めている。