MLBではリプレイ検証システムや自動ストライク判定(ABS)の導入により、試合の流れが合理化されつつある。その結果、野球がかつてのような「奇想天外な出来事」に乏しくなったと感じるファンも少なくない。しかし、依然として人間の判断が介在する場面では、予測不能な出来事が起こるのも事実だ。
その象徴的な出来事が、9月16日のサンディエゴ・パドレスとシカゴ・カブスの試合で起きた。試合は9回裏、カブスの先頭打者マット・ショーが三塁線に小さなゴロを放った。ボールはファウルラインを越え、勢いを失って止まりそうになった。その瞬間、パドレスの一塁手タイ・フランスがボールを拾い上げた。その動作は非常に繊細で、ボールがファウルであるかのように見せかけようとしたかのようだった。
しかし、ボールは完全にファウルラインを越えておらず、審判は「インプレー」の判定を下した。この判断により、ショーは一塁へと進み、カブスはチャンスを広げたのだ。最終的にカブスはこの回に逆転勝利を収めた。
この出来事は、野球が依然として「人間の判断」に依存するスポーツであることを改めて示した。ルールブックがいかに詳細であっても、最終的には審判の裁量に委ねられる瞬間がある。それが野球の魅力であり、時に試合を左右するのだ。
「ボールが止まった瞬間、フランスはボールを拾い上げた。その瞬間、審判の判断が試合の行方を決めた。まさに野球の醍醐味だ」
(@TalkinBaseball_)
出典:
Defector