アメリカの新車購入者の間で、7年以上の長期ローンが一般化しつつある。エドマンズのデータによると、2026年第1四半期の新車ローン平均月額は773ドルに達し、前年同期比で32ドル増加した。これは、高級コーヒーやスマートフォンの月額払いと同等の負担といえる。
また、新車購入者の22.9%が84カ月以上のローンを組んでおり、10年前の10%から大幅に増加。長期ローンは月々の支払いを抑える一方で、総支払額の増加や、車の価値が下回る「アンダーウォーター」状態に陥るリスクを伴う。
新車ローンの現状(2026年Q1)
- 平均月額支払い額:773ドル(前年同期:741ドル)
- 平均借入額:43,899ドル(前年同期:41,473ドル)
- 平均頭金:6,206ドル(前年同期:6,511ドル)
- 平均実質年率(APR):6.9%
車両セグメント別平均取引価格(2026年3月)
- フルサイズピックアップトラック:65,964ドル(前年比+2.8%)
- ミッドサイズSUV:49,853ドル(同+2.8%)
- コンパクトSUV:37,055ドル(同+2.1%)
- サブコンパクトSUV:30,612ドル(同+2.2%)
- コンパクトカー:27,469ドル(同+1.1%)
新車の平均取引価格は約5万ドルに迫り、特にトラックやSUVの人気が高い。しかし、頭金の減少は家計の圧迫を示唆しており、多くの購入者が食費や家賃などの生活費を優先している。
中古車市場との比較
中古車購入者の平均月額支払いは559ドルと新車より214ドル安く、借入額も1万ドル以上少ない。しかし、中古車ローンのAPRは10.8%と新車の6.9%より高く、総支払額の負担は大きい。
長期ローンのリスク
「長期ローンは月々の支払いを軽減するが、総支払額は増加し、車の価値が下回るリスクがある。その結果、次の車の購入時に残債が引き継がれ、負債が雪だるま式に増える可能性がある」
アメリカの自動車市場は、かつて「買い物の楽しみ」だった時代から、家計を圧迫する「第二の住宅ローン」のような存在へと変化している。
出典:
CarScoops