BMW、2027年7シリーズ改良モデルでICE車全車にNeue Klasse技術を展開

BMWは2027年発売予定の7シリーズ改良モデルで、同社の次世代技術「Neue Klasse」をICE(内燃機関)車全車に展開する青写真を示した。フロントシート用の標準ディスプレイや、電動i7向けの円筒形バッテリー、全輪駆動、350マイル超の航続距離など、革新的な機能を導入する。

電動i7の新技術:円筒形バッテリーと全輪駆動

電動i7は、円筒形バッテリーセルを採用し、標準で全輪駆動を搭載。航続距離は350マイル(約563km)を超え、実用性を大幅に向上させた。これにより、長距離ドライブでも安心して利用できる電動車の新基準を打ち立てる。

リア31.3インチシアターディスプレイの進化

2022年発売の7シリーズで初採用された31.3インチ8Kシアターディスプレイは、今回の改良でさらに進化。タッチ機能を追加し、内蔵カメラによるZoomビデオ通話に対応。HDMIポートも装備され、エンターテイメント機能が充実した。ただし、ドライバーの注意力低下を検知すると自動的に画面が暗くなる仕組みも導入されている。

Neue Klasse技術の展開戦略

BMWは、7シリーズ改良モデルをNeue Klasse技術の「テストベッド」と位置づけ、ICE車全車にその技術を展開する方針を明確にした。具体的には、以下の技術が導入される。

  • Panoramic iDrive:17.9インチのフローティング式センターディスプレイと、フルウィンドウに投影される「Panoramic Vision」を採用。iX3やi3で初採用されたこのシステムは、5シリーズ改良モデルやi5、新型X5にも順次導入される。
  • フロントシート用標準ディスプレイ:助手席側にも14.6インチのディスプレイを標準装備。ストリーミング、ゲーム、テレビ視聴が可能だが、ドライバーの注意力低下を検知すると自動的に暗くなる。
  • 外観デザインの刷新:イルミネーション機能付きのスリムなフロントグリルや、水平バーを採用したデザインに変更。ヘッドライトは小型化され、フロントバンパーのサイドエアインテークにほぼ隠れる形で配置された。

ICE車へのNeue Klasse技術展開の意義

BMWは、7シリーズ改良モデルを皮切りに、Neue Klasse技術をICE車全車に展開する計画だ。これにより、従来のCLARプラットフォームを活かしつつ、電動車と同等の先進技術をICE車にも提供する。ただし、7シリーズは依然としてCLARプラットフォームをベースにICE車と電動車の両方に対応しており、EV専用のNeue Klasseアーキテクチャとは異なる点に留意が必要だ。

外観デザインの変化:シンプルさと存在感の両立

外観面では、従来の「キドニー」グリルに代わるスリムなイルミネーション付きグリルや、水平バーを採用したデザインが特徴。ヘッドライトは小型化され、フロントバンパーのサイドエアインテークにほぼ隠れる形で配置された。リアでは、iX3で初採用されたマットブラックの丸型エンブレムを採用し、ライトユニットも長くなり、フルライトバーに近づくデザインとなった。

「7シリーズ改良モデルは、BMWにとってこれまでで最も大規模なミッドライフアップデートだ」とBMWは主張する。しかし、その変化は単なる外観の刷新にとどまらず、ICE車全車にNeue Klasse技術を展開する青写真を示すものだ。

今後の展望:5シリーズやX5への展開

BMWは、7シリーズ改良モデルで導入されたNeue Klasse技術を、5シリーズ改良モデルやi5、新型X5にも順次展開する計画だ。これにより、BMWのラインアップ全体で技術の統一性と先進性を高める方針だ。

BMWのICE車全車にNeue Klasse技術を展開する戦略は、自動車業界における技術革新の新たな段階を示すものと言える。今後、BMWのラインアップ全体でどのような進化が見られるのか、注目が集まる。

出典: CarScoops