Amazonは、商品の価格変動を過去1年間にわたって確認できる機能を拡大した。これにより、ユーザーは商品ページで価格の推移を一目で把握できるようになった。

この機能を利用するには、Amazonアプリを開き、商品価格の横に表示される「価格履歴」ボタンをタップするか、AIアシスタント「Rufus」に尋ねるだけでよい。これまでは短期的な価格変動しか確認できなかったが、今回の拡大により、より長期的な価格動向を分析することが可能となった。

プライムデー直前のタイミングで実装

この機能拡大は、Amazonの年間最大イベント「プライムデー」直前というタイミングで実施された。同イベントは、毎年7月に開催され、多くのユーザーが大幅な割引を期待して参加することで知られている。

しかし、この実装は、カリフォルニア州司法長官によるAmazonへの「価格操作」訴訟の直後に行われた。同訴訟では、Amazonが他の小売業者に対し、プライムデー直前の数日間に商品価格を引き上げるよう圧力をかけていたと主張されている。

価格操作疑惑の渦中にあるAmazon

カリフォルニア州司法長官のロバート・ボンタ氏は、Amazonが「ベンダーを脅迫し、他の小売業者の価格を引き上げさせていた」と主張。これにより、消費者がAmazonのプライムデーでより高い価格を支払わざるを得ない状況に陥っていたと指摘している。

今回の価格履歴機能の拡大は、Amazonにとっては消費者への透明性向上という側面もあるが、その一方で、価格操作疑惑に対する批判をかわす狙いもあるとの見方もある。同社はこれまで、価格操作の疑惑を否定しており、公正な取引を維持していると主張している。

今後、この機能がどのように活用されるのか、またプライムデーでの価格設定にどのような影響を与えるのかが注目される。

出典: The Verge