Canvasがサイバー攻撃を受け、全国の大学で期末試験に混乱
全国の大学で、オンライン学習プラットフォーム「Canvas」がサイバー攻撃を受け、一時的に利用不能となった。期末試験期間中の出来事であり、学生や教員に大きな影響を与えた。攻撃グループ「ShinyHunters」が犯行声明を出しており、データ流出の脅迫も行われている。
攻撃の経緯と現状
攻撃は5月某日に発生し、Canvasを運営するInstructure社によると、同日遅くには多くのユーザーが再びプラットフォームにアクセスできるようになったという。しかし、一部の学校ではセキュリティ上の懸念から、引き続きCanvasへのアクセスを制限しているところもある。
ShinyHuntersとは
「ShinyHunters」は、米国と英国の若者中心のハッカー集団で、これまでにもTicketmasterなど大規模なサイバー攻撃に関与したとされる。同グループは5月6日までに9,000校以上のデータ流出をほのめかし、身代金の支払いを要求していたが、その後期限を延長した。
被害の拡大と学校の対応
期末試験期間中の攻撃により、多くの大学で試験の延期が発表された。例えば、マサチューセッツ大学ダートマス校は金曜・土曜の試験を延期し、学生に教材の再確認時間を与える方針を発表。イリノイ大学も金曜から日曜までの全試験を延期した。メリーランド州モンゴメリー郡公立学校は、セキュリティ上の懸念から金曜もCanvasへのアクセスを制限し続けた。
教育機関へのサイバー攻撃の現状
学生や教職員の個人情報が豊富に含まれる教育機関は、ランサムウェア攻撃の主要な標的となっている。攻撃対象は、ミネアポリス公立学校やロサンゼルス統一学区などの個別の教育区だけでなく、CanvasやPowerSchoolなどの外部ベンダーのプラットフォームも含まれる。
今後の見通しと対策
現在のところ、多くの学校でCanvasのアクセスは回復しているものの、試験期間の混乱は今後数週間にわたって影響を及ぼす可能性がある。教育機関は、サイバー攻撃に対するセキュリティ体制の強化が急務となっている。
Canvasとは
- 成績管理システム
- オンライン講義や教材の共有プラットフォーム
- 学生と教員のコミュニケーションツール
- 小テストや期末試験の実施、レポート提出のポータル