ビットワーデン、CEO交代と共に「常に無料」の表記を削除
パスワード管理サービス「Bitwarden」が、同社のウェブサイトから「常に無料」の表記を削除した。同社は2月に長年CEOを務めたマイケル・クランデルが顧問に退き、マイケル・サリヴァンが新CEOに就任した。サリヴァンはAcquiaやInsightsoftwareの元CEOで、M&Aの専門家として知られている。
新CEOの経歴と企業価値の刷新
サリヴァンはLinkedInのプロフィールで、Hg、Vista Equity Partners、TA Associatesなどの大手プライベートエクイティ企業との経験を強調している。彼は過去に、AcquiaのVista Equity Partnersによる10億ドルの買収や、InsightsoftwareへのHgによる10億ドルの投資を手掛けてきた。しかし、現時点で新CEO就任に関するコメントは発表されていない。
「常に無料」の表記削除と企業価値の変更
Bitwardenは4月中旬にウェブサイトを更新し、個人向けパスワード管理サービスのページから「常に無料」の表記を削除した。同社の「Pick a plan(プランを選択)」セクションからも無料プランに関する言及がなくなったが、無料プラン自体は引き続き提供されている。また、同社の採用ページから「Inclusion(包摂)」と「Transparency(透明性)」が主要価値として削除された。これまで同社は「GRIT」という価値観の頭字語を掲げていたが、5月4日以降は「Gratitude(感謝)」「Responsibility(責任)」「Innovation(革新)」「Trust(信頼)」に変更された。
さらに、Bitwardenは2月にPremiumプランの価格を10ドルから20ドルに引き上げた。この価格改定は、顧客への直接通知ではなく、更新の15日前に送られるリマインダーメールで告知された。同社のブログや公式発表では、この価格改定や経営陣の交代、企業価値の変更について触れられていない。
創業者のコメントと今後の展望
Bitwardenの創業者であるカイル・スピーリンは、2024年のインタビューで、同サービスを趣味のプロジェクトとして始めたことを明かした。彼はモバイル開発について学ぶためにパスワード管理サービスを開発したと語った。スピーリンは現在もCTOとして在籍している。
同社は現在のところ、これらの変更に関するコメント要請に対して回答していない。