F1は中東情勢の緊迫化により、バーレーンGPとサウジアラビアGPが中止され、長期の中断を余儀なくされた。そんな中、シーズン再開の舞台となったのは戦争当事国であった。それでもマイアミGPでは、予選ダブルセッションやスプリントレースを含む過密スケジュールが実施されたが、その影響は限定的だった。
スプリントレースはレースの見どころを薄めるリスクがある一方で、注目すべき出来事を切り取る機会ともなり得る。今回のマイアミGPでは、マクラーレンの大型アップグレードが功を奏し、若手ドライバーのキミ・アントンネリが予選ポールを獲得。チームメイトのジョージ・ラッセルを上回る活躍を見せた。
マクラーレンの躍進とアントンネリの台頭
マイアミGPでは、フェラーリ、レッドブル、マクラーレンなど主要チームが大型アップグレードを投入。中でもマクラーレンはメルセデスエンジンの強力なパワーを活かし、予選から上位争いに加わった。アントンネリは予選セッションでポールポジションを獲得し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えての快挙となった。
スプリントレースではスタートの悪さやトラックリミット違反によるペナルティなど課題も見られたが、予選本番ではその実力を証明。ラッセルを上回る成績を残し、チームの期待に応えた。
過密スケジュールの影響と評価
マイアミGPはスプリントレースを含む過密スケジュールが特徴だが、その影響は限定的だった。スプリントレースはレースの見どころを薄めるリスクがある一方で、予選や決勝レースの展開に新たな枠組みを提供。アントンネリの活躍は、スプリントレースがレース全体の流れを左右する可能性を示した。
今季初のスプリントレースとなった中国GPに続き、マイアミGPでもスプリントレースが実施されたが、その意義はレースの展開に新たな要素を加えることにあった。アントンネリの予選ポール獲得は、スプリントレースがレースの見どころを薄めるどころか、むしろレースの注目を高める一因となった。