ビットコイン2026カンファレンスで発表された新たな決済ソリューション
LightsparkのCEO、デビッド・マーカス氏は、ビットコイン2026カンファレンスの基調講演で、Grid Global Accountsのローンチを発表した。同サービスは、世界中どこでも機能する米ドル口座と位置付けられ、Visaとの新たな提携により、グローバルな決済アクセスを拡大する。
グローバル決済の現状と課題
マーカス氏は、現在の決済システムの課題を指摘した。インターネット上で1日に4,000億通のメールがやり取りされるのに対し、決済システムは1日に100億件のトランザクションを処理しているが、世界共通の決済レイヤーが存在しないと述べた。
同氏は、国際送金における遅延、為替手数料、手数料の問題を強調。「ビジネスが国境を越えて送金する際、受取人はすでに稼いだお金を待たされる」と説明した。
規制とテクノロジーの変化が後押し
マーカス氏は、現在の状況が変化している要因として、規制の整備とデジタルウォレットの普及を挙げた。
- 規制面:主要市場でデジタル資産やステーブルコイン、国際送金に関する具体的な規制枠組みが整備されつつある。
- テクノロジー面:消費者はデジタルIDや決済資格情報をソフトウェアウォレットで管理し、コンプライアンスに準拠したネットワークに接続できるようになった。
Lightsparkは、ビットコインのネットワークを中立的なグローバル決済レイヤーとして活用し、Sparkプラットフォームを構築。これにより、コンプライアントなエンドポイント間で価値を移動できるようになった。
Grid Global Accountsの特徴と機能
Grid Global Accountsは、Lightsparkのリアルタイムグローバル決済プラットフォーム「Grid」上に構築されたサービスだ。主な機能は以下の通り:
- 単一ウォレットアドレス:米ドルとビットコインの両方をサポートし、トランザクションに応じて複数の決済レールを経由可能。
- APIプラットフォーム:銀行免許不要でアプリがグローバル金融ハブとなることを可能にし、以下を提供:
- ステーブルコインを裏付けとした米ドル口座
- Visaデビットカード
- 65カ国以上、14,000行以上の銀行への送金
- ビットコインへの即時変換
- AI駆動の口座管理
- コンプライアンス管理:KYC、コンプライアンス、不正防止、ライセンス管理をLightsparkが担う。
マーカス氏は、アプリのインターフェースを披露し、表面的にはシンプルな消費者向けウォレットに見えるが、裏側ではビットコイン、ステーブルコイン、法定通貨を活用した決済が行われていると述べた。
Visa提携によるグローバルな決済アクセス拡大
Visaとの提携により、Grid Global Account保持者は、Visaの加盟店ネットワークを通じて世界中で直接決済が可能になる。受領した資金をオンチェーンで自己管理することもできる。
AIを活用した次世代金融サービスの展望
マーカス氏は、AIが同サービスの次のレイヤーになると強調。自然言語による決済処理や、AIエージェントによる資金の保持と支出が可能になると述べた。
関連情報
本記事はBitcoin Magazineに初掲載され、マイケル・ジマーマン氏によって執筆された。