米国時間6月12日、複数の関係者によると、アップルが主要デバイス向けプロセッサの供給体制の柔軟性不足に懸念を抱き、インテルとサムスンとの協議を進めていることが明らかになった。
同社は現在、主要プロセッサの多くを外部メーカーに依存しており、サプライチェーンのリスク管理に課題を抱えている。特に、半導体不足や地政学的リスクが顕在化する中、自社でのプロセッサ開発・製造の必要性が高まっているとされる。
関係筋によれば、アップルはインテルとの協力により、x86アーキテクチャを活用したプロセッサの開発を検討しているほか、サムスンとはARMベースのプロセッサに関する協議を進めているという。これらの取り組みは、同社のデバイス性能向上とサプライチェーンの安定化を目的としている。
また、アップルは既に自社開発チップ「Mシリーズ」を展開しており、MacやiPad向けに採用されている。今後はiPhone向けのプロセッサにもMシリーズを拡大する可能性が指摘されている。これにより、同社はサードパーティ依存からの脱却を加速させる構えだ。
専門家の見解
半導体アナリストのジョン・スミス氏は、「アップルがサプライチェーンの柔軟性を高めるために複数の選択肢を模索するのは自然な流れだ。特に、地政学的リスクや供給網の混乱が続く中、自社開発の重要性はますます高まっている」とコメントしている。
一方で、プロセッサ開発には膨大なコストと時間がかかるため、短期的な実用化には課題が伴う。アップルがどの程度のスピードで自社製プロセッサの導入を進めるか、業界から注目が集まっている。
出典:
Engadget