アトランタの主要紙AJC編集長が退任を発表
アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション(AJC)の編集長兼発行人、アンドリュー・モース氏が来月退任することが明らかになった。モース氏は3年間にわたり、同紙を近代的なメディア企業へと転換する取り組みを主導。デジタル購読者の拡大と紙版の廃止を推進したが、その任期を終えることとなった。
後任はポール・カラン氏
モース氏は6月30日付で退任し、後任にはコックス・メディアグループのポール・カラン氏が就任する。カラン氏は声明で「AJCはアトランタと南東部の情報源として不可欠な存在です。バランスの取れた独立したジャーナリズムを通じて地域社会に貢献し、デジタル変革を加速させます」と述べた。
デジタル化への挑戦
モース氏は2023年にAJCに着任し、デジタル購読者数を5万3千人から2026年末までに50万人に拡大する目標を掲げた。同紙は昨年末に紙版を廃止し、現在のデジタル購読者数は10万人超となっている(NPR調べ)。
「非常に野心的な目標でしたが、市場規模と成長ペースを考慮すれば達成可能です。変わったのはタイミングだけです」とモース氏はNPRに語った。
退任の理由は家族との時間
モース氏は「ニューヨーク在住の家族と過ごす時間を増やすため」に退任を決断したと説明。3年間にわたる東海岸の通勤生活が決断の一因となった。「個人的な決断は難しいものでしたが、変化が必要でした」と述べた。
「AJCとの旅路は素晴らしいものでした。誇り高く歴史ある日刊紙を近代的なメディア企業へと変革しようと努力しました。この決断は複雑な思いです」とモース氏は振り返った。
コックス・エンタープライズCEOもコメント
コックス・エンタープライズのCEO、アレックス・テイラー氏も声明を発表し、AJCの重要性を強調した。「AJCはアトランタのストーリーに欠かせない存在です。優れたジャーナリズムは公的指導者を説明責任に問い、変化する世界を理解する力となります」と述べた。
テイラー氏は「次世代のジャーナリストと読者を育成する責任を果たし、ポールもこの使命を共有しています」と続けた。
主な出来事
- 2023年:モース氏がAJC編集長に就任
- 2023年:デジタル購読者5万3千人から50万人への拡大目標を発表
- 2023年末:紙版の発行を終了
- 2024年6月:モース氏が退任、ポール・カラン氏が後任に就任