米イーベイは現地時間11日、ゲームストップが提示した555億ドル(約5兆6000億円)の買収提案を拒否したと発表した。イーベイのポール・プレスラー会長はゲームストップのライアン・コーエンCEO宛ての書簡で、提案について「信頼性も魅力性もない」と明確に否定した。
プレスラー会長は書簡の中で、ゲームストップの提案を徹底的に検討した結果、複数の重大な問題が見つかったと述べた。具体的には、以下の6つの要因を総合的に判断したという。
- イーベイの単独事業としての将来性:自社の成長見通しが高いこと
- 提案の資金調達計画の不確実性:買収資金の調達方法に不透明さがあること
- 長期的な成長と収益性への影響:買収がイーベイの将来的な業績に与えるリスク
- 統合後のレバレッジ、運営リスク、リーダーシップ体制:合併後の経営体制やリスク管理の課題
- 評価額への影響:提案がイーベイの企業価値に与える影響
- ゲームストップのガバナンスと経営陣のインセンティブ:買収後のガバナンス体制や経営陣のモチベーション
プレスラー会長は「これらの要因を総合的に検討した結果、提案は当社にとって有益ではないと結論付けた」と強調した。
ゲームストップは今年1月、イーベイに対し、555億ドルの買収提案を発表していた。しかし、イーベイ側は提案を受け入れることなく、むしろ「信頼性に欠ける」との見解を示した形だ。この買収提案は、ゲームストップが昨年11月に発表した35億ドル規模の自社株買い計画と並行して行われていた。
今回の拒否により、ゲームストップの買収戦略は大きな転機を迎えることとなった。今後、ゲームストップがどのような対応を取るのか、市場の注目が集まっている。
出典:
Ars Technica