テスラCEOのイーロン・マスクは、OpenAIが設立当初の使命を放棄したとして同社を提訴した裁判で、3日間にわたり証言台に立った。この裁判は、OpenAIが非営利団体としての性格を維持すべきか、あるいは営利企業としての上場を目指すべきかが争点となっている。

しかし、マスクは少なくとも7回にわたる失態を犯し、自身の主張の信頼性を大きく損ねた可能性がある。その主な内容は以下の通りだ。

マスクの7つの失態

  1. 弁護士の反対を押し切られた譲歩:OpenAI側の弁護士が、マスクの弁護士の反対を押し切り、複数の譲歩を引き出すことに成功した。
  2. xAIの安全記録の公開:マスクは自身のAI企業xAIの安全記録を非公開にしようとしたが、却下された。これにより、AIの安全性を重視すると主張するマスクの信頼性が疑われた。
  3. 証言の矛盾:OpenAI側の弁護士が、マスクの証言と矛盾する文書を提示し、マスクの発言の信頼性が低下した。
  4. 「安全チームを侮辱」発言の追及:マスクがOpenAIの安全チームを「ジャッカス(馬鹿者)」と呼んだことが追及され、その発言が記録された。
  5. 「安全カード」の無知を暴露:マスクは自身のAI企業が発行している「安全カード」について知らないと発言し、自身のAIに関する知識の乏しさが露呈した。
  6. 矛盾した発言:マスクは自身が決して怒らないと発言したが、直後にOpenAI側の弁護士に対して声を荒らげたことが記録された。
  7. トランプとの関係が公になる:マスクの弁護士がトランプとの関係について議論を非公開にしようとしたが、裁判官がこれを却下。これにより、マスクの証言がさらに信頼性を失う可能性が高まった。

マスクの主張と矛盾

マスクは、OpenAIが設立当初の使命を放棄し、自身を「騙した」と主張している。具体的には、OpenAIが3800万ドルの寄付金を受け取った後、非営利団体から8000億ドル規模の営利企業へと転換しようとしたと非難した。しかし、この主張は自身のAI企業に関する発言と矛盾しており、その信頼性が疑われている。

裁判では、マスクがサム・アルトマン(OpenAI CEO)と直接対峙する場面もあった。マスクは、アルトマンが自身の信念を裏切ったと主張したが、その証言には複数の矛盾点が指摘されている。