ブロードウェイミュージカル「ウィキッド」に出演する女優で障害者権利活動家のマリッサ・ボードさん(@marissa_edob)は11月7日、自身のTikTokアカウントで、サザン・エアウェイズによる障害を理由とした搭乗拒否を告発した。

彼女は動画内で「障害があるという理由で搭乗を拒否された」と発言。続けて「これがフェイクニュースであればいいのに、残念ながら事実です」と強調した。さらに「偶然とはいえ、この出来事が私の投稿のシリーズ化になってしまったのが残念」とも述べた。

ボードさんは「この投稿は同じく障害を持つ仲間たちへのメッセージです」と語り、「サザン・エアウェイズの利用を控えてください」と呼びかけた。彼女は同社について「非常に規模が小さく、障害者が搭乗する可能性を考慮していない」と指摘した。

同社の広報担当者は、米メディアTheWrapの取材に対し、コメントを控えた。

搭乗拒否の経緯

ボードさんはペンシルベニア州での講演出席のため、同社の便を予約していた。出発前、彼女は乗務員に電子チケットの場所を尋ねたが、その際に「搭乗を拒否される」と告げられたという。

彼女は「搭乗口で2人のスタッフに『立てますか?』と聞かれ、『いいえ』と答えたところ、『申し訳ありませんが、そのため搭乗をお断りします』と言われました」と説明。さらに「同社の全機種が階段式で、車椅子利用者の搭乗が困難な実態を初めて知りました」と語った。

その後、彼女は同社を「障害者を後回しにする企業」と非難し、「障害者が存在することを知りながら、なぜ機材の改善を行わないのか」と疑問を呈した。さらに「これは明らかな差別行為だ」と強く糾弾した。

航空会社の規約と反論

サザン・エアウェイズの運送約款には「顧客は機内への昇降に複数の階段を上り下りできる必要がある」と明記されている。また、同社の保有機材(28席以下)は、米国航空輸送法(AirCarrier Access Act)により、車椅子利用者のためのリフト装置の設置が義務付けられていない。

しかし、ボードさんは「マネージャーが事前に同社と交渉し、搭乗が保証されていた」と主張。それでも拒否された事実に対し、強い不満を示した。

航空会社からの謝罪と今後の対応

動画が拡散された後、ボードさんは11月9日に更新動画を投稿。サザン・エアウェイズの担当者から「深く謝罪された」と明かした。

同担当者は「社内で原因を調査中」と述べ、再発防止に向けた取り組みを進めていることを伝えた。

ボードさんは「同社が正しい対応を取ろうとしている」と評価した。

出典: The Wrap