イギリス出身のレーシングドライバー、キャサリン・レッグが、女性として初めて「インディ500とコカ・コーラ600のダブル挑戦」に挑むことが発表された。5月25日のメモリアルデーに開催される両レースを、同日に走り抜けるという前代未聞の試みだ。
過酷な1,100マイルを連続で走行
レッグはまず、インディアナポリスのインディ500に出場。レース終了後、直ちにヘリコプターで近隣の空港へ移動し、プライベートジェットでノースカロライナ州シャーロットへ向かう。到着後は再びヘリコプターでシャーロット・モータースピードウェイへと移動し、コカ・コーラ600のレースに間に合わせるという、極めてタイトなスケジュールをこなす必要がある。
「ダブル挑戦」を成功させるには、インディ500で大きな遅延なく完走し、その後の移動計画に支障をきたさないことが不可欠だ。レッグはこの挑戦について、自身の限界に挑むことであり、リスクを取ってでも実現したいと語った。
「ダブル挑戦の機会を得られるドライバーはごくわずか。このチャンスを軽視することはありません。この挑戦は、自分の限界を超え、自分を信じ、リスクを取り、唯一無二の経験をしようとするものです。e.l.f.がこの瞬間を信じ、コミュニティを築いてくれていることに、心から感謝しています」
キャサリン・レッグ
e.l.f.がスポンサーに、女性の活躍を後押し
レッグのスポンサーを務める化粧品大手e.l.f.は、女性がこれまで閉ざされていた分野に参入することで、新たな可能性が広がるというメッセージを発信。同社のCMO、パトリック・オキーフは次のように述べた。
「e.l.f.は、より多くの女性が自らの物語を手にし、障壁を打ち破り、可能性の定義を再構築する機会を与えることで、文化が前進すると信じています。キャサリンのダブル挑戦は、女性が限界に挑み、次世代に大きな夢を与える象徴的な行動です。私たちは、この挑戦を通じてコミュニティと共に歩み、あらゆる人に向けて、女性が主導する未来への扉を開いていきます」
パトリック・オキーフ(e.l.f. Beauty CMO)
過去のダブル挑戦者とその記録
これまでに「ダブル挑戦」に挑んだドライバーはわずか5人。1994年の故ジョン・アンドレッティ、1997年・2000年・2002年・2003年・2004年のロビー・ゴードン、1999年・2001年のトニー・スチュワート、2014年のカート・ブッシュ、そして2024年と2025年のカイル・ラーソンだ。このうち、唯一完走を果たしたのがトニー・スチュワートで、1,100マイルを同日に走り切った。
1976年にはジャネット・ガスリーがダブル挑戦を発表したが、インディ500の予選落ちで断念に追い込まれた。
ダブル挑戦の歴史的意義
レッグの挑戦は、レース界における女性の活躍を象徴するだけでなく、スポーツの枠を超えたメッセージも込められている。e.l.f.は、女性が主体的に活躍できる場を広げることで、社会全体の進化を促すとしている。