米ニューメキシコ州アルバカーキ発 — ネズミが媒介するハンサ病が、クルーズ船内で集団感染を引き起こした疑いが浮上している。これまでに3人が死亡し、複数の乗客が重体となっている。

ハンサ病とは

ハンサウイルスは数百年にわたり存在しており、アジアや欧州では出血熱や腎不全と関連した感染例が報告されてきた。しかし、1990年代初頭まで、このウイルスが米国南西部で急性呼吸器疾患「ハンサ肺症候群」の原因となることが明らかになるまでは、その実態はほとんど知られていなかった。

主な感染経路と症状

  • 感染経路:主にネズミの糞尿や埃に含まれるウイルスを吸い込むことで感染。人から人への感染は確認されていない。
  • 主な症状:発熱、筋肉痛、悪寒、頭痛に始まり、重症化すると肺水腫や呼吸困難を引き起こす。
  • 致死率:ハンサ肺症候群の致死率は38%に達する。

過去の主な感染事例

  • 1993年:米国南西部で初めてハンサ肺症候群の集団発生が確認され、100人以上が感染。
  • 2012年:米国ユタ州で4人が感染、うち1人が死亡。
  • 2019年:アルゼンチンで1人が感染、ハンサ肺症候群と確認された。

専門家は、ハンサ病の予防にはネズミの駆除と環境衛生の徹底が重要だと指摘している。

出典: STAT News