科学者らが提言:化石燃料の新規拡大を直ちに停止せよ
コロンビアで4月24日から29日まで開催される化石燃料からの脱却を目指す初の国際サミットに向け、科学者グループが「新規化石燃料拡大の即時停止」や「天然ガスの橋渡し燃料としての拒否」など、具体的な行動提言を発表した。この提言は、カーボン・ブリーフが入手した暫定的な科学報告書に記載されている。
50カ国以上が参加する「移行サミット」
このサミットは、コロンビアとオランダが共催する「自発的連合(coalition of the willing)」に参加する50カ国以上の政府関係者が集まり、気候変動の悪化と高騰する原油価格に直面しながら、化石燃料からの脱却方法について議論する場となる。昨年11月にブラジルで開催されたCOP30気候サミットでは、全加盟国が化石燃料からの脱却に向けた「ロードマップ」に正式に合意することに失敗したが、今回のサミットはその流れを受けたものだ。
科学者グループが12の行動提言を発表
サミットに先立ち、コロンビアのサンタ・マルタで開催される科学者会議では、最新の科学的知見に基づく議論が行われ、その成果が政策立案者への提言としてまとめられた。暫定報告書「サンタ・マルタ・プロセスのための行動提言」には、12の「行動インサイト」と幅広い「行動提言」が含まれている。具体的な提言は以下の通り:
- 化石燃料生産・消費への補助金の段階的廃止
- 化石燃料広告を禁止する法的枠組みの策定を開始
- 新規化石燃料拡大の即時停止
- 天然ガスを「橋渡し燃料」として位置付けることに反対
報告書のリードオーサーであるドイツのフリードリヒ・ボーン博士(地球レジリエンス研究所共同設立者)は、カーボン・ブリーフに対し次のように述べた:「ブラジルのCOP30終了直後、コロンビアとオランダが主導するサンタ・マルタ会議の開催が発表された際、私たち科学者グループは『これは素晴らしいニュースだが、科学的専門知識で支援されるべきだ』と話しました」
迅速なプロセスで作成された報告書
報告書の作成プロセスは、昨年11月のCOP30終了直後から始まった。当初は査読付き論文の執筆が計画されていたが、コロンビア政府との密接な連携により、政策立案者向けの政策提言へと発展した。ボーン博士は「非常に迅速に進化したプロセスで、関係者の善意に支えられています」と語った。
暫定報告書は既に政府関係者に配布されており、サミットに先立って議論の準備を進めることが期待されている。科学者会議でのさらなる議論と refinement を経て、4月下旬に最終版が公開される予定だ。
化石燃料依存からの脱却に向けた国際的な動き
このサミットは、化石燃料からの脱却を目指す国際的な動きの一環であり、気候変動対策の加速が求められる中で開催される。科学者らの提言が政策に反映されるかどうかが注目される。