ビデオゲームの映画化がかつてないほどの成功を収めている。2023年以降、「マインクラフト」「スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が記録的な興行収入を上げたことで、ゲームフランチャイズの映画化が再び注目を集めている。

そんな中、世界的に人気の高い2大軍事FPS(ファーストパーソン・シューティング)ゲームが、相次いで映画化を発表。その対決は、コンソールやPCの世界で20年以上にわたり繰り広げられてきた「コール オブ デューティ」と「バトルフィールド」の熾烈な競争の、新たなステージへと突入しようとしている。

「コール オブ デューティ」映画化:2028年6月公開へ

パラマウント・ピクチャーズは、2028年6月30日に「コール オブ デューティ」の実写映画を公開することを発表した。脚本はテイラー・シェリダンとピーター・バーグが担当し、バーグが監督を務める。同作は、プレイヤーがさまざまな時代や戦争を舞台に兵士を演じる人気シリーズの世界観を忠実に再現する。

「バトルフィールド」映画化:マイケル・B・ジョーダンが主演・製作に参加

一方、エレクトロニック・アーツ(EA)は「バトルフィールド」の映画化プロジェクトを進めている。脚本・監督は「ミッション:インポッシブル」シリーズのクリストファー・マッカリーが務め、マイケル・B・ジョーダンが主演・製作を担当する可能性がある。同プロジェクトは、今年最大の争奪戦となり、ワーナー・ブラザース、アマゾン MGMスタジオ、ユニバーサル、ソニー、ネットフリックスが入札に参加したとザ・ラップが報じている。

ハリウッドが注目する軍事FPSの巨大な収益性

両フランチャイズは、20年以上にわたり軍事FPSというジャンルで競い合い、数億本の売り上げを記録してきた。映画化の発表は、その競争がスクリーン上でも繰り広げられることを意味する。ハリウッドは、このジャンルの巨大な収益性に注目しており、両フランチャイズの対決は、まるでマーベル vs DCのようなブランドバトルへと発展しつつある。

「コール オブ デューティ」と「バトルフィールド」の映画化は、既存のファン層を確実な観客として取り込むことで、ゲームフランチャイズのメディアミックス展開の新たなトレンドを象徴している」と、アナリストのリカルド・パーソンズ氏は語る。

ゲームフランチャイズの映画化が加速する理由

ビデオゲームの映画化は、2023年以降急速に増加しており、半年ごとに25本以上の作品が発表されている。その背景には、以下のような数字が存在する。

  • 「コール オブ デューティ」シリーズは、2003年以降、5億本以上を売り上げ、圧倒的な dominance を誇る。
  • 「バトルフィールド」シリーズは、2002年以降、約9,100万本を売り上げてきた。

しかし、2025年に発売された「バトルフィールド6」は、国内売上高で「コール オブ デューティ:ブラックオプス7」を上回った。これは、10年ぶりにEAのシューティングゲームがアクティビジョンの作品を上回った快挙となった(2016年の「バトルフィールド1」が唯一の例外)。

この動きは、ゲームフランチャイズの映画化が単なる一時的な流行ではなく、ハリウッドにとっての新たな収益源として定着しつつあることを示している。軍事FPSというジャンルの人気と、両フランチャイズの熾烈な競争が、今後数年間の映画興行をリードする可能性が高い。

出典: The Wrap