Apple、過去最高の3月決算を発表
Appleは5月2日、2025年3月期第2四半期(1~3月)の決算を発表し、過去最高の売上高と利益を達成したと発表した。同社のティム・クックCEOは「全ての地域で二桁成長を達成した過去最高の3月決算」と語った。
業績の概要
- 売上高:1,111億8,000万ドル(前年同期比+17%)
- 純利益:295億8,000万ドル(同+22%)
- EPS:2.01ドル(前年同期比+22%)
- iPhone売上高:569億9,000万ドル(売上高の51%を占める)
アナリストの予想を上回る好成績で、FactSetの調査によると、売上高は1,094億6,000万ドル、EPSは1.95ドルと予想されていた。
iPhone 17シリーズが牽引力に
iPhone売上高は569億9,000万ドルを記録し、全体の売上高の半分以上を占めた。特にiPhone 17シリーズの好調が目立ち、クックCEOは「供給制約にもかかわらず、記録的な売上を達成した」と述べた。供給制約の主な要因は、最新技術の不足によるもので、特に「デバイスの頭脳」とも言える先端チップの供給が影響しているという。
Mac Neoの好調と供給制約
Appleは今年3月、新たにiPhone 17eとエントリーモデルのMacBook Neoを発表し、低価格帯市場への参入を強化した。しかし、Mac Neoの予想以上の需要により、供給制約が発生している。クックCEOは「顧客の反応は想像以上で、供給が追いつかない状況だ」と語った。今期第3四半期(4~6月)には、Mac Neoの影響で複数のMacモデルで供給不足が続く見込みだ。
AI戦略とSiriの進化
クックCEOは、今年後半に「よりパーソナライズされたSiri」を提供すると発表した。また、新たなソフトウェアや開発者向けツール、AI機能の強化も示唆した。Appleは「高速で、パーソナルな、プライバシー重視のAI」を目指しており、同社のシステムにAIが不可欠な要素として組み込まれていると語った。
「Appleは、AIがもたらす供給圧迫の影響を受けている。ティム・クックCEOの発言は、AI需要の高まりが業界全体に与える影響の大きさを示している」
ジェイク・ビーハン(Direxion、資本市場責任者)
CEO交代と今後の展望
クックCEOは今年5月に退任を発表し、後任にはハードウェアエンジニアリング責任者のジョン・テルナス氏が就任する。クックCEOは15年にわたりAppleを率い、スティーブ・ジョブズ氏から引き継いだCEOとして、同社の時価総額を3兆6,000億ドル以上押し上げた実績を持つ。
メモリコストの上昇も懸念材料
Appleは今期第2四半期にメモリコストの上昇を経験しており、クックCEOは「今後さらにメモリコストが上昇し、業績に与える影響が大きくなる」との見通しを示した。同社は今後もメモリコストの動向を注視していくとしている。
Appleの今後の戦略として、AIの統合強化と新たなハードウェアの展開が注目される。特に、低価格帯市場への参入とAI機能の充実が、同社の成長をけん引するとみられている。