フロリダ州のロン・デサンティス知事は、11月の中間選挙に向けて共和党議席の奪取を目的に自ら作成した選挙区改定案に署名し、正式に成立させた。
デサンティス知事は署名直後にX(旧Twitter)に「署名完了、封印済み、配達済み」と投稿。目立った式典や記者会見は行われず、わずか1週間前に州議会が選挙区図を可決した直後のことだった。この動きは、連邦最高裁が「投票権法」を骨抜きにした直後というタイミングでもあった。
これにより、民主党議員のキャシー・キャスター、ジャレッド・モスコウィッツ、ダレン・ソト、デビー・ワッサーマン・シュルツの議席が危機にさらされている。署名から90分足らずで選挙区図の合憲性を巡る訴訟が提起された。
フロリダ州憲法は、選挙区の策定において「特定政党や現職議員の優遇・不利益を意図してはならない」と定めている。先週、州民主党の幹事長フェントリス・ドリッケルは、選挙区図を作成したデサンティス知事のスタッフ、ジェイソン・ポレダを非難した。
「この選挙区図を作成した担当者は宣誓供述の際、全ての選挙区に党派データを使用したと証言しました。全ての選挙区です。そして知事側の弁護士に民主党有権者が議会で過小代表されているかどうか尋ねたところ、『これは規範的な問題です』と回答しました」
選挙区図が有効となれば、トランプ前大統領の低支持率という選挙年に逆風となる可能性がある。新選挙区は共和党にとって必ずしも安全ではないと見られている。
フロリダ州の選挙区改定は昨年、トランプ前大統領の呼びかけで始まった。共和党主導の州で相次ぐ選挙区改定は、カリフォルニア州やバージニア州など民主党が反撃に出る動きを引き起こし、他州でも同様の動きが広がりつつある。