米国の共和党は、トランプ前大統領の贅沢なプロジェクト「球技場」建設に10億ドルの公金を投じるなど、選挙戦略の軸足を逸らしている。中間選挙を控え、経済政策を重視すべき共和党にとって、トランプの行動は致命的な足かせとなっている。

政治専門家のトム・シャラー氏は、トランプの「自己顕示欲に基づく大統領職」が共和党の足を引っ張っていると指摘する。シャラー氏は「トランプは敗北を認めない性格で、常に数字を誇張し、事実を歪曲する」と述べ、その手法が選挙戦略の裏目となっていると分析する。

トランプの支持率神話の崩壊

トランプは自身の支持率について「共和党内で100%の支持を得ている」と主張したが、これは事実とは程遠い。共和党内にはトランプを支持しない議員も多く、その支持率は過大評価されている。シャラー氏は「トランプは自分の支持者しか存在しないと信じ込んでいるが、現実の選挙ではそれだけでは勝てない」と指摘する。

共和党内の分裂が深刻化

トランプの贅沢なプロジェクトへの支出は、共和党内の非トランプ派からの反発を招いている。また、トランプの周囲には「Yesマン」ばかりが集まり、批判的な意見が封じられている状況が、党の意思決定を歪めていると専門家は指摘する。

米国の政治アナリストは「トランプの行動は共和党の選挙戦略を混乱させ、中間選挙での敗北リスクを高めている」と警鐘を鳴らす。