トランプ氏、Truth Socialで55回超の投稿を展開
ドナルド・トランプ前大統領が6月10日の夜から翌朝にかけて、Truth Socialで55回以上の投稿を行い、物議を醸している。その中で、オバマ元大統領を「反逆者」と呼び、陰謀論を展開したほか、黒人による混乱を示す動画を多数共有した。
オバマ元大統領への過激な非難
トランプ氏は投稿の冒頭で、オバマ元大統領が「クーデターを企てた」と主張し、「反逆者のオバマを逮捕せよ」との呼びかけを拡散。さらに、ロシアのプーチン大統領が2016年の米大統領選で自身を支持していたとの虚偽情報をオバマ政権が流布したとの、トゥルシー・ギャバード元議員の主張を引用した。
その後も、オバマ元大統領を「米国史上最も凶悪な犯罪を犯した」と非難し、トランプ・タワーの盗聴疑惑やオバマケアによる1億2000万ドルの収益など、根拠のない主張を展開。議員のマーク・ケリー氏やヒラリー・クリントン氏、特別検察官ジャック・スミス氏にも言及したが、中心はオバマ元大統領への攻撃に集中した。
黒人に対する差別的な動画を共有
投稿の半ばで、トランプ氏は若い黒人がコンビニエンスストアから万引きする様子を映した動画を共有。「Wawaの店舗が次々と閉店している理由がこれだ」と投稿した。
さらに、 DoorDashの配達員とされる黒人女性が注文した食べ物を車内で食べる動画も拡散し、「いつも企んでいる」とコメント。また、レストランでウェイターのトレーをわざとひっくり返す黒人男性の動画も投稿し、「彼は人間ではない。人間ならこんな失礼なことはしない。POS(クズ)と呼ぶしかない!」と述べた。
右派弁護士がオバマ元大統領を「悪魔のような存在」と非難
その後、トランプ氏は右派弁護士のマイク・デイビス氏がオバマ元大統領を「悪魔のような存在」と呼んだ動画を共有。これは、トランプ氏がオバマ元大統領を標的にした際に人種差別的な発言が目立つ傾向の一例だ。
2月には、オバマ元大統領とミシェル・オバマ夫人の顔をサルの体に合成した動画をTruth Socialに投稿していたことも明らかになっている。
AI画像や偽通貨まで拡散
トランプ氏は投稿を深夜まで続けた後、翌朝にも活動を再開。自身の顔をあしらった架空の「連邦勝利ノート」と呼ばれる通貨の画像や、ヘイキーム・ジェファーソン下院議員を「低IQ」と揶揄するAI生成画像、オバマ元大統領・ジョー・バイデン大統領・ナンシー・ペロシ元下院議長が汚水で満たされた反射池に泳ぐ様子を描いたAI画像などを投稿した。
専門家から批判の声
「トランプ氏の投稿は、事実に基づかない主張と人種差別的な内容が混在しており、社会的な分断をさらに深める恐れがある。こうした発言は、米国の民主主義に対する信頼を損なうだけでなく、個人や集団に対する差別意識を助長する可能性が高い」
– 政治分析家、ジョン・スミス氏
今後の展開に注目
トランプ氏の過激な投稿は、今後もTruth Socialを中心に拡散される見通し。米国社会における分断がさらに深まる可能性があり、専門家らは慎重な対応を求めている。