米国とイランは4月初旬に2週間の停戦合意に達したが、その期限が今週末に迫る中、トランプ前米大統領は19日、ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で再びイランを非難し、戦争犯罪にあたる可能性のある発言を行った。
「米国は公正で合理的な取引を提案している。受け入れれば問題ないが、拒否すればイランの全ての発電所と橋を破壊する」と主張。国際法の専門家は、たとえ軍事目標であってもインフラ攻撃は民間人への過剰な被害を招くため「戦争犯罪に該当する」と指摘する。
トランプ氏はさらに、イランが停戦合意を破り、ストレート・オブ・ホルムズで英仏船を標的としたと主張したが、具体的な証拠は示していない。「多くの弾丸がフランス船と英国の貨物船に向けられた。これは良いことだったのか?」と述べた。
ストレート・オブ・ホルムズの航行再開とイランの対応
英国海軍が運営する「UKMTO(英国海事貿易機構)」によると、18日にストレート・オブ・ホルムズで2隻の船舶が被弾し、複数の船が引き返した。これらの船舶はインド船籍とみられている。一方、イランは17日に一時的に同海峡の完全開放を発表したが、その翌日に再び「米国の封鎖が解除されるまで閉鎖する」と方針を転換。イスラエル・レバノン停戦合意の発表直後だった。
イランのイスラム革命防衛隊海軍は、米国によるイラン港湾への船舶封鎖を「無知で稚拙な決定」と非難し、封鎖が停戦合意違反にあたると主張。「敵と協力する船舶とみなし、侵害船は攻撃対象とする」と警告した。この発表直後、被弾したとされる船舶の報告が相次いだ。
交渉の行方と犠牲者の増加
トランプ氏は同日、米国代表団が21日にパキスタン入りし、イランとの交渉を再開すると発表。しかし、AP通信によると、イラン側が米国代表団との会談に参加するかは未確認だ。先週行われたJD・バンス米上院議員による交渉が失敗に終わったことから、早期の合意は困難との見方が強い。
また、2月終盤からの米イスラエルによる攻撃により、4月9日までにイラン国内で3,000人以上が死亡したとイラン司法長官が発表。米軍は現地で13人の戦闘関連死を確認している。
「再び同じ轍を踏むのか」 — MeidasTouch(2026年4月19日)