HBOの人気ドラマ「ザ・ピット」シーズン2が終了した。最終回では、ノア・ワイリー演じるロビー医師が、幼児のように包まれたいと願いながら「大丈夫だよ」と赤ちゃんに囁くシーンで幕を閉じた。涙を流す彼の姿は、一見すると「完全に機能している」ように見えるが、実際はそうではないことを示唆していた。

シーズンを通して、ロビーがバイクで走り去り、崖から転落するのではないかとファンが心配していたが、制作陣はそのような「底」にはまだ至っていないと明言した。Deadlineの取材に対し、シリーズ原作者で脚本家のR・スコット・ジェミルは「ロビーはまだ底を打っていません。彼は他人を助けるのが得意ですが、自分自身を助けることができません」と語った。

ノア・ワイリーもまた、次シーズンでロビーの状態が悪化することを示唆。「来年のシーズンで、彼の『底』がどのようなものか明らかになるでしょう。私は、このキャラクターが5年から6年にわたるメンタルヘルスの旅を経て、壊れていく過程から回復へと向かう姿を描きたいと思っています」と語った。

今シーズン後半、ロビーの行動の裏にあった心理についても語られた。特に、スプリア・ガネッシュ演じるサミラ・モハン医師に対する厳しい態度の背景には、彼自身の弱さを認めたくない思いがあったという。「他人の弱さを見るのが辛いのは、自分自身の弱さを認めたくないからです。サミラは素晴らしい医師であり、彼女の潜在能力を信じています。厳しい態度は不適切かもしれませんが、彼女に自分自身の可能性を信じてほしいという思いからです」とワイリーは説明した。

なお、サミラ役のガネッシュは来シーズンの出演が発表されていないが、ワイリーは「この物語を通して、観客の皆さんと共に、ロビーのメンタルヘルスの回復の道のりを歩んでいきたい」と意気込みを語った。

出典: AV Club