第79回カンヌ映画祭が開幕した。例年通り、今年のラインナップはインディペンデント作品や国際作品が中心だが、例年のようにハリウッドの大作が並ぶことはない。その背景には、批評家の厳しい評価が興行成績に直結するという現実がある。

過去には、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』や『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』などの大作がカンヌで注目を集めたが、批評家の評価は芳しくなく、特に『インディ・ジョーンズ』は劇場公開前から興行的なダメージを受けた。2023年に公開された同作は、批評家の酷評が劇場公開の1カ月以上前から報じられ、観客はディズニープラスでの鑑賞を選ぶ傾向が強まった。スタジオにとって、このようなリスクは避けたいものだ。

そのため、2026年のカンヌは「非大作」の様相を呈している。スティーヴン・スピルバーグ監督の新作『ディスクロージャー・デイ』、クリストファー・ノーラン監督の新作『オデッセイ』など、大物監督の作品も出品されない見通しだ。また、『マンダロリアン&グローグ』のような話題作であっても、同様のリスクが懸念される。

とはいえ、今年のカンヌには、スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、ハビエル・バルデム、ラミ・マレックといった大物俳優が出演する作品が出品される。しかし、例年のようなハリウッドの華やかさは感じられないだろう。

そんな中、批評家の絶賛を浴びる作品や、将来のアカデミー賞受賞作の候補は存在するのか?ネオン社が再びパルム・ドールを獲得するのか?今年のカンヌの行方に注目が集まる。

今週の注目作

  • 「プラダを着た悪魔2」が「モータルコンバット2」を抑えて首位を維持
  • 「アペックス」がNetflixで驚異的な成績を記録
  • ブレイク・ライヴリーの次回作に関する最新情報

「プラダを着た悪魔2」の興行成績

ディズニー/20世紀スタジオの『プラダを着た悪魔2』が、ワーナー・ブラザース/ニュー・ライン・シネマの『モータルコンバット2』を抑えて、2週連続で興行収入第1位を獲得した。女性層を中心とした口コミの広がりにより、公開週末の44%減という堅調な数字を記録し、国内で4,300万ドル、海外で7,580万ドルを売り上げ、累計興行収入は国内1億4,480万ドル、海外4億3,320万ドルに達した。

一方、『モータルコンバット2』は公開週末の400万ドル、世界興行で6,300万ドルを記録したが、『プラダを着た悪魔2』ほどのロングランは見込めない。同作はワーナーにとって2024年2月以来の好成績であり、スタジオの業績回復の兆しと捉えられている。同スタジオは近年、『花嫁!』『彼らは殺す』などの作品で苦戦を強いられていた。

出典: The Wrap