ビットコイン、4%上昇で8万ドル目前に

ビットコインは4月に入って4%上昇し、8万ドル近くまで回復した。これは2月28日の米イスラエルによるイラン攻撃前以来の水準だ。専門家らは、機関投資家の買い増しやFRBの新体制への期待、規制の明確化などが追い風となっていると指摘する。

「頑固な上昇」が示す強気のシグナル

MAREXのアナリスト、ルイ・ド・バッカー氏らは「市場は euphoric(熱狂的)ではないが、頑固な上昇を続けている。悪いニュースが出ても下がらない市場は、やがて反転する可能性が高い」と投資家向けレポートで述べた。

中東情勢の不安定さが重しに

その一方で、ワシントンとテヘランの停戦交渉が進展したものの、ホルムズ海峡は依然として事実上封鎖された状態にある。世界の石油輸送の4分の1がこの海峡を通過しており、エネルギー価格の高止まりが続く。エネルギー価格はインフレの重要な指標であり、高インフレは各国中央銀行による利下げの可能性を低くする。

高金利はビットコインにとって逆風。リスク資産への投資余力が制限されるためだ。

FRB新議長人事の行方が鍵を握る

トランプ大統領は、FRB議長の任期が切れる5月に、暗号資産プロジェクトを支援してきた実業家のケビン・ウォーシュ氏を後任に指名した。ウォーシュ氏は先週、上院公聴会で2時間にわたる厳しい尋問にさらされたが、FRBの独立性を維持すると強調した。

その一方で、ウォーシュ氏の議長就任確率は低下傾向にある。Polymarketのデータによると、5月15日までの就任確率は3月時点の92%から25%に、6月30日までの確率は4月初旬の91%から72%に低下した。

規制明確化への期待と課題

暗号資産業界にとって明るいニュースもある。議員らは安定コイン規制の画期的な法案「Genius Act」に署名し、規制当局は業界に有利なガイドラインを発表した。トランプ大統領も暗号資産に好意的な政策を推進している。

しかし、業界の将来を左右する大規模な法案「Clarity Act」は依然として立法手続きが停滞している。この法案が成立すれば、暗号資産業界に明確なルールが提供されるが、実現の見通しは不透明だ。

まとめ:上昇要因とリスクのバランス

  • 追い風要因:機関投資家の買い増し、FRB新体制への期待、規制の明確化
  • 逆風要因:中東情勢の不安定さ、FRB議長人事の不確実性、高金利環境

ビットコインの今後の動向は、これらの要因のバランスにかかっている。専門家らは、短期的には上昇基調が続く可能性を示唆する一方で、リスク要因が顕在化すれば調整圧力が強まる可能性も指摘している。

出典: DL News