暗号資産(暗号資産)企業のビットマインズは5月、米上院で審議される暗号資産規制法案「クラリティ法案」を前に、過去最大規模となる2億9400万ドル(約294億円)相当のイーサリアム(ETH)を追加購入した。
これにより、同社の保有ETHは総額1兆2000億円規模に拡大。ビットマインズはこの他、Beast IndustriesやEightcoといったベンチャー企業への株式投資も積極的に展開している。
イーサリアムへの戦略的投資
ビットマインズのトム・リー会長は、イーサリアムが「ウォール街による資産のトークン化」と「人工知能(AI)」という二重の追い風を受けていると分析。特にEightcoを通じてOpenAIへのエクスポージャーを提供する数少ない上場企業の一つとして、同社の投資戦略を強調した。
クラリティ法案の行方と市場への影響
米上院議員シンシア・ラミス氏は5月12日、ビットコイン2026カンファレンスで「上院は5月にクラリティ法案の審議を開始する」と発言。同法案は暗号資産に対する連邦レベルの規制枠組みを確立する重要な法案と位置付けられている。
ラミス氏は暗号資産業界を支持する議員の一人であり、早期のビットコイン投資家としても知られる。同氏は「ビットコインには、今日私たちが祝う米国独立宣言を書くことができた文化がある」と主張した。
一方で、クラリティ法案はワシントンで審議が難航。特にステーブルコインの利回り規制や規制当局の管轄権をめぐる議論が焦点となっている。上院銀行委員会は4月の審議見送りを決定し、審議は5月に持ち越された。
ガラクシー・デジタルの調査責任者は先週、5月中旬までに上院がクラリティ法案を審議しなければ、2026年の成立可能性が急速に低下すると警告。同法案の成立確率は既に50%以下と試算している。
市場動向と今後の展望
イーサリアムは過去1カ月で14%上昇したが、2024年8月のピーク(4,950ドル)からは54%下落。4月にはスポットETFが5カ月ぶりに資金流入を記録し、4億8900万ドルの純流入を記録した(DefiLlamaデータ)。
リー会長は「イーサリアムは最良の『戦時中の価値保存手段』であり、イラン戦争が始まって以来、イーサリアムがリーダー的存在となっている」と述べた。
ビットマインズの株価は8月以降60%以上下落しているものの、ARKのキャシー・ウッド氏、Founders Fund、パンテラ・キャピタル、クラーケン、Galaxy Digital、ビル・ミラー氏といった有力投資家からの支援を受けている。
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