ピマ郡保安官クリス・ナノス氏は、行方不明から100日を迎えたナンシー・ガスリーさんの事件について「真実に近づいている」との見解を示した。同事件は、NBCアナウンサーのサバンナ・ガスリーさんの母親が行方不明となった事件で、保安官は「捜査は前進している」と述べた。
DNA鑑定の進展と捜査の現状
ナノス氏は、「DNAラボが毎日捜査官と協力し、新たな分析方法を模索している」と述べ、「持っている情報を最大限に活用する方法を考えている」と語った。同氏は、People誌に対し、「私たちが近づいていると感じている」と強調した。
事件発生時の状況についても言及し、2月1日午後2時頃に行方不明の通知を受け、その後「状況がおかしい」との報告を受けたと述べた。ナノス氏は、「殺人捜査班が呼ばれたが、必ずしも最悪の事態を想定していたわけではない」と説明。同部門は行方不明者捜索の専門部隊であり、捜査支援を担当していると明らかにした。
FBIの関与と批判、そして反論
ナノス氏の発言は、FBI長官カシュ・パテル氏によるピマ郡保安官事務所への批判から数日後に行われた。パテル氏は、Sean Hannityのポッドキャスト番組で、「当初は捜査に参加できなかったが、FBIが介入してからは迅速に成果を上げた」と述べた。
具体的には、「リングのドアベル映像を入手し、Googleのキャッシュデータから情報を回収した」と主張。さらに、「DNA証拠をクワンティコのFBI研究所に空輸するための航空機を手配したが、ピマ郡保安官事務所に拒否された」と語った。
これに対し、ピマ郡保安官事務所の広報担当者はTheWrapに対し、「ナノス保安官は事件発生当夜に現場に到着し、即座に指揮を執った」と反論。「FBIのタスクフォースメンバーも現場におり、捜査を支援した」と述べた。また、「FBIへの通知は、事務所とガスリー家の双方から迅速に行われた」と強調した。
同広報はさらに、「証拠処理の判断は現場の運用ニーズに基づいて行われた」と説明。「ピマ郡保安官事務所のラボとFBI研究所は緊密に連携してきた」と続けた。
捜査の今後と課題
事件から100日が経過した現在も、ガスリーさんの行方は依然として不明だ。ナノス氏の発言は、捜査が新たな段階に入った可能性を示唆する一方で、FBIとの連携に関する議論も続いている。今後の捜査の進展と、関係機関の協力体制が注目される。