元FBI長官のジェームズ・コミー氏は、ドナルド・トランプ前大統領による自身への「執着」をめぐり、改めて痛烈な批判を展開した。同氏は、自身が2度目の連邦起訴を受けたことを受け、この騒動を「少し面白い」と表現。8月12日放送のMSNBC番組「Deadline: White House」に出演し、ニコール・ウォレス氏とのインタビューで明かした。
コミー氏は「トランプ氏は真夜中の3時に起きて、私のことを考えている」と述べ、こうした執着が「双方向ではない」と皮肉った。さらに「もしこの事件が崩れれば、別の何かをでっち上げるだろう」と続けた。その上で「トランプ氏がホワイトハウスにいる限り、この状況は続く。家族も覚悟しなければならない」と語った。
また、他の司法管轄区で新たな捜査が進められているとのうわさについては「事実かどうかは分からない」としつつも、トランプ政権が「上司の望む通りに動く」と述べた。
インタビューの後半では、自身とトランプ氏の確執について思わず笑みを浮かべ、「65歳の私が、80歳の男性からこんなに執着されるなんて、正直言って少し面白い」と率直な感想を述べた。
コミー氏は、自身が起訴された「86-47貝殻写真」問題について触れ、大統領の命を脅かしたとの容疑を否定。その上で「起訴されるのは辛い。家族にとっても辛いことだが、トランプ氏を批判してきた私が標的になるのは仕方ない」と語った。さらに「この奇妙な時代に声を上げることには代償が伴う。家族はそれを理解し、誇りに思ってくれている。私は決して黙らない。今後も自分の信念を貫く」と強調した。
その一方で「家族への負担は regrettable(残念なこと)」と認めつつも、「彼らは強い人たちだ」と語った。また、コミー氏は「米国への責任」を理由に、今後もトランプ氏を批判し続けると明言。「孫たちが成長した時に、この時代に自分がどう行動したかを知ってほしい」と語った。
なお、コミー氏は法廷のルールを尊重し、具体的な事件の詳細には触れなかったが、トランプ氏を「報復への無限の欲求を持つ人物」と非難した。
同番組「Deadline: White House」は、米国東部時間午後4時よりMSNBCで放送されている。