ファラージ氏、ハーボーン氏からの500万ポンドを「報酬」と主張

イギリスの改革UK党党首ナイジェル・ファラージ氏は、億万長者の暗号資産起業家クリストファー・ハーボーン氏から受け取った500万ポンド(約670万ドル)の「贈与」について、Brexit運動27年の「報酬」だったと主張した。同氏は、イギリスのタブロイド紙「ザ・サン」の編集長代理ハリー・コール氏とのインタビューでこの発言を行った。

この発言は、ファラージ氏が政府の公式調査の対象となっていることが明らかになった直後のことだ。ファラージ氏は、贈与が「無条件」で提供されたと述べ、Brexit運動への27年間の貢献に対する「報酬」だったと強調した。一方で、以前はハーボーン氏が自身の警備費用をカバーするために資金を提供したと主張していた。

「買収されることはない」と強調

インタビューでは、ファラージ氏が「買収されることはない」と主張し、自身が公に発言するためにエルン・マスク氏から「大金」を提示されたが断ったと述べた。ただし、具体的に何を求められたのかは明らかにしなかった。

ハーボーン氏の改革UK党への多額の寄付

ハーボーン氏は、暗号資産ステーブルコイン「テザー」の大株主であり、過去7年間で改革UK党に2200万ポンド(約2950万ドル)以上を寄付している。2025年8月には同党に900万ポンド(1200万ドル)を寄付し、その翌月にはファラージ氏がラジオ番組LBCでテザーを宣伝し、イギリス銀行のステーブルコインに対する厳格な規制姿勢を批判した。

また、ファラージ氏は個人メッセージングサイト「カメオ」を通じて37万ポンド(約49万6000ドル)以上を稼いでおり、その中には物議を醸すメッセージも含まれていた。

選挙操作疑惑も浮上

改革UK党の元副党首ベン・ハビブ氏は、ハーボーン氏、元首相ボリス・ジョンソン氏、ファラージ氏の3者が2019年のイギリス総選挙をジョンソン氏有利に操作するために、それぞれ100万ポンドを受け取ったと主張した。さらに、ハビブ氏は2024年にハーボーン氏からファラージ氏に贈られた500万ポンドの「贈与」も選挙操作に関連していた可能性を示唆した。

ファラージ氏はこれに対し、ハビブ氏を名誉毀損で訴える構えを見せている。ザ・サン紙は、インタビューの中でこの疑惑について3分弱しか追及しなかった。

贈与の公表義務と選挙出馬の関連

イギリス議会の規則では、議員は選挙前12ヶ月以内に受けた経済的利益を選挙後1ヶ月以内に登録することが義務付けられている。ファラージ氏は選挙出馬を発表する直前に500万ポンドの贈与を受けており、公表義務の有無が議論となっている。

ファラージ氏は当初、総選挙への出馬を否定していたが、その後方針を転換し、出馬を発表した。この贈与が選挙戦略に影響を与えた可能性も指摘されている。

出典: Protos