フォード・モーターは、2015年から2017年にかけて製造されたF-150フルサイズピックアップ140万台をリコールすると発表した。対象となるのは、6速「6R80」および10速「10R80」変速機を搭載した車両で、走行中に突然低速ギアにシフトダウンする可能性があるという。

このトラブルにより、後輪がロックし、車両がスリップするリスクがある。米国高速道路交通安全局(NHTSA)の調査によると、車両所有者から「運転者の操作なしに1速または2速にシフトダウンし、後輪がロックした」との報告が複数寄せられている。調査対象となった所有者の43%が少なくとも1回以上の後輪ロックを経験しており、その際に「金属音がした」「スリップした」といった被害が報告されている。

フォードはNHTSAに対し、この問題は「変速機レンジセンサー(TRS)のリードフレーム内の電気接続が、長期間の熱サイクルと振動により劣化し、信号が失われること」が原因だと説明した。信号の喪失により、変速機が意図せずニュートラルにシフト、またはシフトダウン・シフトアップする可能性があるという。

対策として、フォードは全車両のパワートレイン制御モジュール(PCM)ソフトウェアを更新する方針。同社はNHTSAに対し、このトラブルに関連する負傷事故2件と1件の事故が発生していることを報告している。

「車両の変速機が突然低速ギアにシフトダウンし、運転者の操作なしに後輪がロックするリスクがある」
— 米国高速道路交通安全局(NHTSA)

リコール対象車両の所有者には、フォード正規ディーラーによる無償ソフトウェア更新が実施される。なお、このリコールはNHTSAの1年以上にわたる調査の結果、発表に至ったものだ。