ホワイトハウス、共和党議員に2026年選挙の敗北を想定した準備を指示

ホワイトハウスは、2026年の米中間選挙で民主党が勝利する「ブルーウェーブ」の到来を予測し、共和党議員に対し、議会監視への対応準備を進めていることが明らかになった。ワシントン・ポストが報じた。

ホワイトハウスの法律顧問室が主催する30分間のブリーフィングでは、議員側のスタッフに対し、議会の監視権限行使に関する詳細な説明と対応方法が示されている。具体的には、議会からの質問に迅速に対応するためのガイドラインや、議会監視への最適な対処法が含まれるという。

「誰の目にも明らかだ。2026年の選挙で敗北する可能性が非常に高い。現実を直視した厳しい話し合いだった」
ブリーフィングに参加した政府高官の発言として報じられた。

ホワイトハウス当局者は、こうした会合は「目新しいものではない」とし、ドナルド・トランプ政権の再開以降、法律顧問室が関連機関に対し、議会監視に関するガイダンスを提供してきたと説明した。しかし、複数の関係者によると、最近の会合では特に2026年の中間選挙とその余波に焦点が当てられていたという。

トランプ大統領の政策が招く共和党の逆風

トランム大統領はかつて共和党の選挙戦略において「勝利の切り札」とされていたが、2期目に入ってからは数々の問題を引き起こし、国民の支持を失いつつある。その主な要因は以下の通りだ。

  • イランとの戦争勃発:世界的なエネルギー危機を招き、生活費の高騰を引き起こした。
  • ベネズエラ侵攻とマドゥロ大統領の拉致:国際的な非難を浴びた。
  • 連邦政府職員の大量解雇:政府機関の機能が麻痺状態に陥った。
  • 政治的敵対者への攻撃:司法制度の信頼を損ない、メディアを抑圧。
  • 1月6日の Capitol Hill 事件関与者への恩赦:民主主義への信頼を揺るがす行為。
  • 無意味な関税の導入:貿易相手国との関係を悪化させた。
  • 国際同盟の軽視:米国の外交的孤立を招いた。
  • 暴力的な移民政策:収容所が「強制収容所」に例えられる事態に。

こうした政策の結果、トランプ大統領の支持率は低迷。ABCニュース、ワシントン・ポスト、イプソスが実施した世論調査によると、大統領の不支持率は62%に達し、2月に行われた前回調査から2ポイント上昇した。

議員への圧力と「敗北すれば弾劾される」発言

トランプ大統領は、議員に対し選挙勝利への圧力を強めている。議員が敗北すれば、自身への弾劾が行われる可能性を示唆した発言も報じられている。

「中間選挙で勝利しなければならない。敗北すれば、理由をつけて弾劾されるだろう。私は弾劾されることになる」
トランプ大統領(1月)

ホワイトハウスの動きは、トランプ政権の政策が共和党に与える影響の大きさを示すものであり、2026年の選挙が共和党にとって厳しい戦いとなる可能性を示唆している。