米国時間4月26日(土)夜、ワシントンのワシントン・ヒルトンホテルで開催されたホワイトハウス記者協会晩餐会の会場で、男が警備検問所を襲撃し、逮捕される事件が発生した。犯人はカリフォルニア州トーランス在住の31歳、コール・トマス・アレン容疑者と特定された。

同容疑者はホテルの客室に遺したメモで、自身の標的が「政府高官、中でもドナルド・トランプ大統領」だったと主張。さらに「漁師の即決処刑」や「学校児童の爆殺」といった表現で、ベネズエラおよびイランへの米軍事行動を非難していたことが明らかになった。

アレン容疑者は2017年にカリフォルニア工科大学を機械工学の学位で卒業。先週、ロサンゼルスからワシントンへ移動していたと報じられている。

事件発生直後、トランプ大統領は犯人を「病的な人物」と非難するとともに、晩餐会の再開催を望む意向を示した。アレン容疑者は27日(月)に連邦裁判所で起訴される見込み。

「ホワイトハウスの ballroom 新設が必要だった」

事件直後、トランプ大統領や保守系評論家らは、大統領が提案していたホワイトハウスの ballroom(大広間)新設の必要性を強調した。しかし、専門家からは「ホワイトハウス記者協会晩餐会は民間団体主催のイベントであり、会場はワシントン・ヒルトンホテル。ballroomがあったとしても開催場所は変わらない」との指摘が出ている。

また、警備体制については「犯人は標的まで到達する前に阻止され、逮捕された。現時点では警備の失敗を指摘する根拠はない」との見方も示されている。

事件は晩餐会が開催された ballroom の上階で発生。犯人は大統領や副大統領を含むゲストからは相当な距離があった場所で阻止されたことが、その後の報道で明らかになった。

「男は複数の武器を携えて警備検問所を襲撃し、勇敢なシークレットサービス隊員によって取り押さえられた」
— ドナルド・J・トランプ大統領

犯行動機と背景

アレン容疑者は犯行前に家族や友人に送ったとされる執拗なマニフェストの中で、「もはや自分はペドフィル、レイプ犯、反逆者の手で自らの手を汚すことを許さない」と述べていた。また、ベネズエラおよびイランへの米軍事行動を非難する表現も見られた。

事件後、トランプ政権がこの攻撃を機に ballroom 新設の必要性を主張する可能性も指摘されているが、その根拠については引き続き議論が続いている。

出典: Reason