南フロリダはこれまで11回のスーパーボウルを開催してきたが、次回開催は当面不可能な状況となった。ハードロックスタジアムの所有者であるスティーブン・ロス氏は先週、スタジアムがスーパーボウル開催のNFL基準を満たしていないと発表した。

問題はスタジアム自体ではなく、周辺環境の変化にあるという。毎年開催されるマイアミ・オープンやF1グランプリが開催される中、スタジアム周辺の整備が追いついていないと指摘されている。

「唯一残念なのは、マイアミでスーパーボウルを開催できていないことです。通常であれば5年に1度開催されていたのに」とロス氏は述べた。同氏の発言は当初、サウスフロリダ・ビジネス・ジャーナルのブライアン・ブランドエル記者(ダルフィンズトーク・ドットコムのマイク・オリバ記者経由)によって報じられた。

「マイアミはスーパーボウル開催に適した場所ですが、他の大規模イベントが増えたことで、リーグ側は基準を満たしていないと判断しました。天候面では優位性がありますが、現時点ではリーグの要求を満たすことができません」

ロス氏は、2020年以来となるマイアミでのスーパーボウル開催に向けた可能性を完全に諦めたわけではない。

「改善策を検討しています。スタジアムを常に新しい状態に保ち、ファン体験を向上させるための次期計画を進めています」と語った。

最新のスーパーボウルLIV(チーフス対49ers)は、2020年に開催されたが、その前回開催は2010年のスーパーボウルXLI(コルツ対ベアーズ)であり、10年ぶりの開催となった。その間には、スタジアムの大規模な改修が必要だった。特に、雨天時の観客保護を目的とした巨大な屋根の設置が行われた。ロス氏は当初、公的資金による改修を模索したが、実現せず、自ら資金を投じた経緯がある。

ロス氏の娘婿で、チームの後継者と目されるダニエル・シルマン氏は、ブランドエル記者に対し、リーグの基準を満たす解決策があるとの見解を示した。

いずれにせよ、マイアミでのスーパーボウル開催は当面見込めない。次回以降の開催地は、ロサンゼルス(2027年)、アトランタ(2028年)、ラスベガス(2029年)に決定している。ナッシュビルでは新スタジアムが建設され、税金対価としてスーパーボウル開催が見込まれている。リーグは今後もロサンゼルスやラスベガスを優先的に開催地として選定する見通しだ。

この動きは、新しいスタジアムを建設する都市に対して、さらなる資金投入を迫る圧力となっている。マイアミでも同様の取り組みが期待されるが、現状では10年ぶりの開催記録がさらに延びることになりそうだ。