ニューヨーク・ポストが報じた、ニューイングランド・ペイトリオッツのマイク・ヴラベルヘッドコーチとESPNのNFL記者ディアナ・ルッシーニがアリゾナ州セドナの成人向けリゾートで撮影された写真について、報道倫理の問題が浮上している。

写真は、ルッシーニがESPN在籍時に撮影されたもので、報道内容の信頼性や利益相反の可能性が指摘されている。ヴラベルは2020年当時、テネシー・タイタンズのヘッドコーチを務めており、ルッシーニの報道が選手獲得交渉に影響を与えたのではないかとの見方もある。

ルッシーニの報道と選手獲得への影響

2021年5月、ルッシーニは「アトランタ・ファルコンズがワイドレシーバーのジュリオ・ジョーンズ獲得に向け、1巡目指名権を含む複数のオファーを検討中」と報じた。この報道は、ファルコンズがジョーンズに対し1巡目指名権のオファーを出していたかのような印象を与えたが、実際の取引はヴラベルが率いるタイタンズがジョーンズを獲得する形で行われた。

具体的には、タイタンズは2022年2巡目指名権と2023年4巡目指名権でジョーンズを獲得。ルッシーニの報道は、ファルコンズが1巡目指名権を提示していたとの情報を流すことで、他チームの交渉を阻害する効果があったとされる。また、タイタンズの獲得確率を「非常に低い」と表現することで、交渉を有利に進める隠れ蓑となった可能性がある。

ヴラベルとの関係性が疑問視される理由

ヴラベルとルッシーニの関係性を踏まえると、彼女の報道がタイタンズの選手獲得に直接的・間接的に影響を与えたのではないかとの疑念が生じる。さらに、最近ではペンシルベニア州立大学出身のA.J.ブラウン獲得に向けた動きも報じられており、ファンの間では「ヴラベルとの癒着」が指摘されている。

ニューヨーク・ポストが最初の写真を報じた際、ルッシーニはスポーツメディア「ザ・アスレチック」に在籍していた。同社はその後、彼女の報道内容を再調査している。一方で、ESPNは写真の公開後もコメントを控えており、報道倫理の観点から同社の対応が注目される。

ESPNの信頼性にも影響か

ルッシーニの報道がESPN在籍時に行われたことで、同社の報道内容の信頼性にも疑問が投げかけられている。今後、ESPNが自社の報道を再調査するのか、そしてその結果がどうなるのかが焦点だ。