マンフォーリーが贅を尽くした「ブラックバッジ・エンペラー・シグネチャー」を発表

ドイツのカスタムチューナー、マンフォーリーが、ロールス・ロイス・カリナンの新たな特別仕様「ブラックバッジ・エンペラー・シグネチャー」を公開した。このモデルは、同社が過去に手掛けた「ボンカー」仕様のカリナンに続く、過剰な装飾が特徴の一台だ。

外装:カーボンファイバーとブラックで覆われた“異形”のSUV

「ブラックバッジ・エンペラー・シグネチャー」は、トップ・マルケス・モナコで初披露された。その外観は、まさに「贅沢の限界」を超えたデザインとなっている。フロントフェイスは新設計のバンパー、ブラックアウトされたエアインテーク、LEDデイタイムランニングライトの延長部で構成され、全体的に大胆な拡張が施されている。

ボディキットには、フレアしたフロント・リアフェンダー、新しいフード、そして前後のドア後方に配置された奇抜な垂直スポイラーが採用されている。さらに、リアには大型のルーフスポイラー、テールゲートの小さなリップ、そして攻撃的な新型ディフューザーが装備されている。

最大の特徴は、露出した鍛造カーボンファイバーの使用だ。フード、フェンダー拡張部、サイドスカート、リアスポイラー、リアディフューザーなど、ボディキットのほとんどのパーツがカーボンファイバーで仕上げられている。これは、ロールス・ロイスの「上品さ」とは程遠い、極めて過激なデザインと言える。

外装には、ダークオレンジの「スピリット・オブ・エクスタシー」エンブレム、サイドにオレンジのピンストライプ、オレンジのバッジ、そして前後輪のカーボン製エアロディスクにオレンジのアクセントが加えられている。まるで「レンガのような空力特性」を持つSUVに、エアロディスクを装着するという、一見矛盾したデザインだ。

内装:ブラックとオレンジ、カーボンの洪水

内装もまた、過剰な装飾で統一されている。シートやドアパネルはブラックアルカンターラで覆われ、オレンジのコントラストステッチとパイピングが施されている。さらに、至るところにカーボンファイバーがちりばめられており、外装同様に「カーボン一色」の世界が広がっている。

このモデルは、ロールス・ロイスの「上品さ」や「洗練」というイメージとは真逆に位置する、極めて個性的なカスタムカーだ。マンフォーリーは、過去にも同様の「過剰」な仕様を手掛けており、今回の「ブラックバッジ・エンペラー・シグネチャー」もその延長線上にあると言えるだろう。

マンフォーリーの“過激”なカスタム哲学

マンフォーリーは、ロールス・ロイスをはじめとする高級車に対し、常に「贅を尽くした」カスタムを施してきた。その哲学は、単なる「装飾」を超え、まるで「アート」のような存在として車を再解釈することにある。今回のカリナンもまた、その哲学の集大成と言えるだろう。

しかし、その一方で、このような過激なデザインが、ロールス・ロイスのファンや愛好家からどのような反応を得るのか、注目が集まる。贅沢の象徴であるはずのロールス・ロイスが、なぜこれほどまでに「過剰」な装飾を採用するのか。その背景には、マンフォーリーなりの「贅沢の再定義」があるのかもしれない。

今後の展望:マンフォーリーの“過激”なカスタムは続く

マンフォーリーは、今後もロールス・ロイスをはじめとする高級車に対し、独自の「過激」なカスタムを展開していくと見られる。特に、電動化が進む中で、エンジン車ならではの「贅沢」を追求する動きは、今後ますます加速することが予想される。

「ブラックバッジ・エンペラー・シグネチャー」は、その象徴的な一台となるだろう。贅沢の定義が変わりつつある現代において、このような「過激」なカスタムが、新たな贅沢の形として受け入れられるのか、それとも批判の対象となるのか。今後の動向に注目が集まる。

出典: CarScoops