格闘ゲームの物語モードは、キャラクターの動作やバランス調整に開発リソースが集中するため、どうしても後回しにされがちだ。しかし、「マーベル闘魂:ファイティングソウルズ」は、その常識を覆す10時間に及ぶプレイアブルマンガ形式の「エピソードモード」で、新たな可能性を開拓しようとしている。

アークシステムワークスのプロデューサー、山中武士氏は、4Gamerとのインタビューで次のように語った。「基本となるマンガをマンガ家に描いてもらい、各コマに動きを加えて物語を進行させるという、非常に手間のかかる手法を採用しました。5つのチームを用意し、合計で約10時間のプレイ時間を確保しています」と。

マーベル闘魂:ファイティングソウルズのエピソードモードイメージ

物語重視の格闘ゲームといえば、2011年発売の「モータルコンバット9」が思い浮かぶが、同作とは一線を画す内容となる見込みだ。山中氏は「当初から物語モードはカジュアルプレイヤーにとって必須と考えていました。あとはその形態をどうするかだけでした」と語り、マーベルの世界観を活かしたインタラクティブな体験を目指したという。

「マーベルはコミックが全て。そこで、いかに楽しくインタラクティブにできるかを考えた結果、マンガに動きを加えるというアイデアにたどり着きました。音と動きを加えたモーション・コミックで、PS5の振動機能も活用できます」と山中氏は説明する。

同モードは「物語に直結したバトル」を展開し、誰でも気軽に楽しめるように設計されている。まるでマンガを読むかのように物語を追体験できるインタラクティブな体験が特徴だ。

筆者がかつて失望した格闘ゲームの物語モードと言えば「インビンシブルVS」。素晴らしいアニメーションのカットシーンだったが、プレイ時間は1時間にも満たず、内容も薄かった。しかし、今回の「マーベル闘魂:ファイティングソウルズ」は、10時間に及ぶプレイアブルマンガというだけでなく、マーベルの世界観を存分に味わえる点で、夏の注目作の一つに躍り出た。

マーベル闘魂:ファイティングソウルズのPS5版イメージ

「マーベル闘魂:ファイティングソウルズ」は、PC、PS5、Xbox Series X|S向けに8月6日に発売される。