米メタ(Meta)は2024年5月、従業員の約10%にあたる最大8,000人を解雇すると発表した。同社の最高人事責任者(CPO)であるジャネル・ゲイル(Janelle Gale)がブルームバーグに対し、社内メモを通じて明らかにした。

同時に、現在募集中の約6,000件のポジションを廃止する方針も示された。同社は今後、AI分野への投資を加速させるため、2026年までの設備投資額を大幅に増額する計画だ。

AI投資拡大が背景に

メタは2024年に入ってから、AI分野への積極的な投資を進めてきた。特に、優秀な人材の獲得やデータセンターの建設に多額の資金を投じてきた。

同社は2024年1月に発表した2026年の設備投資額について、1,150億ドルから1,350億ドルに達するとの見通しを示した。これは、2025年の設備投資額722億ドルと比較して大幅な増額となる。

メタはこの投資計画について、「オープンなAIエコシステムの構築と、生成AIの研究開発を支援するため」と説明している。

業界全体の動向との関連性

メタの今回の発表は、テック業界全体で見られる「AI投資と人員削減の同時進行」というトレンドの一環と捉えられる。多くの企業がAI技術の競争力強化を目指す一方で、コスト削減の必要性から人員整理に踏み切るケースが増えている。

特に、メタのように大規模なAI投資を計画する企業では、短期的なコスト管理と長期的な成長戦略のバランスが課題となっている。

今後の展望

メタは解雇に伴い、従業員に対しては通常の退職金に加え、再就職支援プログラムの提供を検討しているとされる。また、廃止されるポジションの従業員については、社内での再配置も進められる見込みだ。

同社は今後もAI分野への投資を継続し、生成AIやメタバース分野での競争力強化を目指すとしている。

出典: The Verge